おうちで素振り コッソリ上達する最適アイテムは?【リモートレッスン】
家にある道具、Good or Bad?
家にいる時、つい鏡の前でスイングチェックをしてしまうあなた。手に取ったアイテムは何? ほうき、ハンガー、布団たたき… 棒状であれば何でも良いと思ってはいないだろうか。そこで多くのアマチュアから支持を受ける関浩太郎氏に、クラブの代用として効果が見込まれる日常品を選別してもらった。(※以下、関氏解説コメント)
・ハンガー ×
・布団たたき 〇
・竹ぼうき △
・面のあるほうき 〇
・傘 ×
・ちり取り △
・タオル △
ハンガーはBad、布団たたきはGoodです。理由はフェース面を意識できるかどうかです。
ある程度の長さと面が必要だと思います。外ではないので、長かったり重かったりすると危険ですから、布団たたきのような扱いやすいもののほうがGood。素振りで重視してほしいのは、フェース面の向きをコントロールすること。スイングフォームにばかり集中する人が多いですが、実はフェース面の位置を確認しながらでないと、効果は小さいといえます。
「体の動き < クラブの動き」という考え方
そもそも素振りをする際、どのようなことにポイントを置くべきなのか? 基本的なことですが、クラブがどう動いたかをイメージすることが重要です。
ゴルフのスイングでは、どのように体を動かし、どのようにクラブが動いて、どのようにボールが飛んで行くかを知ることが前提となります。体の動き(スイングフォーム)はあくまでも間接的。体がこういうふうに動いたから、こういうふうに飛ぶ訳ではなく、クラブがこういう動きをしたから、こういうふうに飛ぶということをイメージすることが、正しい順番です。
クラブの動きを知る4項目
またクラブの動きを考える際に、頭に入れるべきポイントは4項目しかありません。
1つはプレーン(軌道)、2つ目はフェースアングル、3つ目はヘッドスピード、4つ目はアタックアングル(入射角)。この4つしかボールの飛び方を左右する要素はないと考えてください。その結果、プレーンとフェースアングルがミート率。ヘッドスピードが飛距離。アタックアングルが距離感にそれぞれつながっていきます。
重いもの or 軽いもの?「ヘッドスピードの観点では…」
アイテムとしては重いものと軽いもの、どちらで素振りを行うべきか? とよく聞かれますが、ヘッドスピードの観点でいうと、重いものの方がもちろん効果はあります。
軽すぎると人間は近くの筋肉を使ってしまい、本能的に小手先で動かしてしまうからです。軽いものを振りすぎると大きな筋肉を使わなくなってしまいます。重さがあってゴルフのグリップくらい持つところがしっかりあり、フェース面が付いているフライパンが最適です。短いので危なくないですし…(笑)。
・フライパン◎
※食品を扱う器具として、使用を推奨するものではございません。分かりやすく把握してもらうための一例として挙げさせていただきました。ご了承ください。
■ 関 浩太郎(せき・こうたろう) プロフィール
1974年生まれ、茨城県出身。高校卒業後に渡米し、カリフォルニアプロツアーを転戦。帰国後は有名クラブ職人に弟子入りし、クラフト技術を習得。現在は「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。分かりやすく明確なティーチング&フィッティングで多くのアマチュアから支持を受ける。
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