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おうちでコッソリ 理想のトップを確認するには?【リモートレッスン】

2020/05/23 17:00

忘れがちなトップの位置、どう取り戻す?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛生活が続くなか、実際コースに行ってスイングチェックできない人は多い。振り幅、腕の高さ、手首の角度などの中で、特に気になるのはトップの位置だ。そこで、自宅でできる簡単な確認方法をスイング理論に詳しい吉本巧氏に聞いた。(以下、吉本氏解説コメント)

とにかく右腕の暴走を抑えること

極端なアウトサイドイン軌道の例

注目してほしい点は、右腕の動きです。スライスやフックに悩んでいる人の多くは、右腕がトップ(切り返し)からインパクトの間で、暴走を起こしてしまっています。右腕の動きを最小限に抑え、理想的な動きを知ることが上達への近道といえます。

理想のトップを知る「右ひじホールドドリル」

「これでは物足りない?」と感じたら赤信号

理想のトップを知るための方法として、アドレスした状態で左手を右ひじに当てます。その状態からトップまで、左手が右ひじから離れないようにバックスイングを行います。左手が離れない最大限の振り幅が、理想のトップ位置です。

違和感があればミスの証拠

右わきが開くとクラブはクロスに…

左手が離れてしまうほど右手を上げているようであれば、普段からオーバースイングしている証拠になります。また、左手が離れてしまうほど右手が体に引き付いていれば、普段からインサイドにクラブを引きすぎている証拠です。

左手で引っ張りながらダウンスイング

右手が体の近くを通ることを実感できる

ダウンスイング以降では、左手で右ひじを引っ張るイメージがもてると、自然と右ひじを畳んだインサイドアウトの軌道になります。力強いインパクトを行うために、右手が通る正しい軌道を確認しながら、ダウンスイングを行いましょう。

片手一本練習でも効果大!

家の中でもクラブを振ることができる環境があれば、右手のみの片手スイングが効果的です。右腕を抑えてクラブを動かしていくと、意外と振りにくいことに気づきます。普段のスイングで、どれほど右腕に頼っているかを再認識することで、正しい振り方が覚えられるのです。

素振りだけでも効果はあるが、実際にボールを打つとより効果アリ

特にアプローチでの片手ドリルは、右腕の腕力を抑え込むことで、上半身の回転で振っていくスイングが体感できます。体と腕が一体感をもつことで、体の軸がブレにくい安定感のあるアプローチが身につきます。

■ 吉本 巧(よしもと・たくみ) プロフィール

1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。

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