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パットで何打損していますか?

2015/04/27 09:00

パットに型なし!自分の動きやすい姿勢を見つけよう

グリップエンドいっぱいに握って窮屈なストロークをするぶっちゃあさん

ハーフラウンドを終え、二人のパッティングスタイルをチェック。山添さんは、ショットの時はドローヒッターらしくややクローズなアドレスをしていたが、パットの際はスクエアな構えになっていると中越が指摘。そこで、パットもクローズスタンスで打ってみることを提案した。

「今まで、『スクエアアドレスが重要』だと思い込んでいたが、クローズスタンスの方がスムーズにストロークできる」(山添さん)一方、34インチのパターのグリップエンド付近を握っていたぶっちゃあさんは、肩がちょっと上がって窮屈になっていたので、自然な前傾から腕をだらんと垂らしたところでグリップするように提案。かなり短めに握ることになったが、「この方が腕や肩が自由に動きます」(ぶっちゃあさん)と、その効果にびっくり。

「人間の体は真っすぐではないし、一人ひとり自分の動きやすい姿勢が違うのです。普段右足体重で立っている方が楽な人は、パットの時もそうした方が動きやすいし、普段ふんぞり返っている人は、前傾が浅い方が楽なはずです。ですから、自分の普段の姿勢などから、自分の動きやすい姿勢を探してください」(中越)

流行っているからって手を出さないで!「極太グリップ」合う人、合わない人

自分のパットの傾向に合わせて、ヘッドとグリップの太さの組み合わせを考えよう

最後に、道具(パター)について山添さんから質問があったので紹介。「最近『スーパーストローク』という極太グリップが流行っていますが、あれはやはりいいのでしょうか?」

「多くのツアープロが使っているからといっていいとは限りません。そもそもヘッドやグリップには“動きやすい”ものと“動きにくい”ものがあります。簡単に分けると、ヘッドの場合、大型マレットなど大きいヘッドは“動きにくい”、ピン型やL字タイプは“動きやすい”です。グリップは、細いものが“動きやすい”、『スーパーストローク』などの太いグリップは“動きにくい”です。自分のパッティングのクセと照らし合わせてこの組み合わせを考えましょう。例えば、パットがショートしやすい人が“動きにくい”グリップにしてしまうと、よりショートするクセが助長されてしまいます」(中越)

解説・中越豪(なかごし・ごう)

1975年生まれ。外資系クラブメーカー、国内クラブメーカーの海外事業担当を経て、ハンドメイドパターブランドの「ジオギャラクシー」を設立。その後、ツアープロのサポートをする傍ら、アマチュアに向けてのパターレッスンを工房のある九十九里浜や都内などで開催している。

取材場所:ロイヤルスターゴルフクラブ

房総半島のなだらかな丘陵地に広がる、フラットでゆったりとした27ホールは、自然の景観と巧みなコースデザインにより戦略性が高められている。広々としたフェアウェイは一見やさしそうだが、微妙なアンジュレーションが施されており注意が必要だ。

〒292-0502千葉県君津市平山32-1
木更津東IC(圏央自動車道)より11km
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撮影:吉井裕志
文:芥川順哉

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