木の根元に止まったボール 救済を受けられたDJと認められなかったマキロイ
カート道に足が…「無罰の救済」を受けられないケースは?
正解は…
正解は3)です。
ゴルフ規則の16.1aでは、救済が認められる「異常なコース状態(動かせない障害物を含む)」について詳細に定めています。1)や2)の場合、「異常なコース状態がプレーヤーの意図するスタンス区域や意図するスイング区域の物理的な障害となる」ため、片足だけであっても、左打ちになっても、カート道に足が乗る場合は無罰の救済ルールが適用されます。
しかし3)は、スタンスを取る方向が隣のホールに向かっています。同じ規則(16.1a)で救済を受けられない場合も定めていますが、このケースは「プレーヤーがその状況下では明らかに不合理なクラブ、スタンスやスイングの種類、プレーの方向を選択することによってのみ、その障害が生じる場合」という条件に当てはまるため、救済が認められません。
2019年の「WGCメキシコ選手権」では、米国のダスティン・ジョンソンが5番ホールの1打目を木の根元に打ってしまいました。フェアウェイに戻すためにスタンスをとると、右足がカート道の上にかかりました。そのため、競技委員を呼んで「救済」を求めると、それが認められ、無罰でボールをドロップして2打目を打ち、パーセーブにつなげました。
一方、ジョンソンを追いかけていたロリー・マキロイ(北アイルランド)は6番ホールで、こちらも1打目が木の根元に。フェアウェイに打つには左打ちで構えるしかなかったのですが、隣のホールに向かってならば右打ちできました。スタンスをとるとカート道に足がかかるとして「救済」を求めましたが……。競技委員は隣のホールに向かって打つのは不合理と判断して「障害」とは認めず、左打ちを余儀なくされました。
マキロイはこのホールでパーセーブできずボギー。ジョンソンとの差が広がり、試合の流れを決めるプレーとなりました。
木の根元に止まったボール 救済を受けられたDJと認められなかったマキロイ
(ゴルフ規則 抜粋)
16.1 異常なコース状態(動かせない障害物を含む)
この規則は動物の穴、修理地、動かせない障害物、一時的な水による障害から認められる罰なしの救済を扱っている:
16.1a 救済が認められる場合
(1)異常なコース状態による障害の意味。次の場合、障害が生じている:
・プレーヤーの球が異常なコース状態に触れている、またはその状態の中や上にある。
・異常なコース状態がプレーヤーの意図するスタンス区域や意図するスイング区域の物理的な障害となる。
(3) 球をプレーすることが明らかに不合理な場合、救済はない。次の場合、規則16.1に基づく救済はない:
・プレーヤーがその状況下では明らかに不合理なクラブ、スタンスやスイングの種類、プレーの方向を選択することによってのみ、その障害が生じる場合。
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