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長寿の秘訣はバラエティー色の排除 「ゴルフ侍、見参!」が放送500回突破

BSのスポーツ番組としてはトップクラスの人気を誇る「ゴルフ侍、見参!」(BSテレ東)が今冬、放送開始10年を迎え、放送回数500回を突破した。番組の主役となるのは真剣勝負を繰り広げる腕自慢の一般マチュアゴルファーとシニアプロの2人。人気の若手女子プロが登場するわけでもなければ、芸人やタレントが出演しているわけでもない。テレビ番組としてはあまりに地味な対決がなぜ視聴者の支持を受け、長寿番組となったのか、番組プロデューサーがその秘密を明かした。

まずは番組のすべてである対決の内容をおさらいしておこう。試合形式は9ホールのマッチプレー。“侍”であるアマチュアゴルファーはシニアプロをホームコースで迎え撃つ。ハンデなしの真剣勝負だ。「きっかけはテレビ局の人たちとプロとアマが勝負したらどうなるんだろう、意外といい勝負になるんじゃないかと酒の席で話していたことでした」と話すのは制作会社・サジットメディアの社長であり番組のチーフプロデューサーである内矢浩氏。10年間の実績ではプロの勝率は8割弱。想像以上にアマチュアが健闘している。

原点は“横峯さくらに勝つオジサン”

実は内矢氏は過去にもプロがアマに苦戦する場面を目撃していた。前職で横峯さくらのマネジメントに関わっていた時のこと。「さくらがアマチュア時代から通っていた地元の練習場にアプローチ練習用の大きなグリーンがあったんです。そこには毎日のように集まってくるオジサンたちは、そのグリーンのことなら細かな傾斜まですべて知っている。コースに出れば、大した腕前ではないはずなのに、そこでのアプローチ対決なら、さくらにも負けないぐらい上手いんです」。意外なことに横峯の存在が人気番組の原点になっていたというわけだ。

実際に番組登場するアマチュアはクラブチャンピオンなど、競技志向のゴルファーが多いが、制作当初のイメージは少し違っていた。「企画段階ではもっと漫画の登場人物のようなアマチュアを思い描いていました」

例えば、職業は漁師、海が荒れて漁に出られない日だけコースに現れる。当然プレーする時はいつも悪天候。このコースで強風が吹けば、プロにだって負けはしない。主人公の対戦相手として、まさに漫画に出てきそうなキャラクターだ。「実際にはなかなかそんな人はいませんね(笑)。それでも、学生時代にゴルフ部で競技に取り組んでいたとか、プロを目指して諦めたという人ではなく、あくまで一般のアマチュアゴルファーに出演してもらっています」。だからこそ、視聴者は侍を身近な存在に感じるのだろう。

負ければ”恥”プロが出演を拒む

番組としては余計な演出をしないことにこだわる。「地上波の常識からすれば、考えられない番組です。シニアプロがレギュラーツアーで活躍した時代を知らない人から見れば、ただのオジサン2人がゴルフをしているだけですからね。しかも、司会もいなければ、勝負がかかった場面で『これを入れれば勝ちです』なんてナレーションも入らない。番組スタッフにも『本当にこれで大丈夫ですか?』と言われたぐらいです(笑)」

一方で選手の息づかいなど、普通なら編集で消してしまうような音も意図的に残している。現場の雰囲気はそのままに、淡々とプレーが進むからこそ、真剣勝負の空気が伝わる。番組宛てのメールに「ドロップの位置が間違っているのではないか」といった、ルールに関するものが多いのは、見る側も視聴者が勝負の行方を真剣に見守っている証だろう。

もちろん、人気番組として知名度を得るには時間がかかった。ゴルフ場との折衝を行う宇和川陽プロデューサーは「当初は撮影をしたいとお願いしても『ゴルフ侍?』という反応でした。徐々に知名度が上がって、すぐに分かってもらえるようになったのは番組開始から3~4年してからだったと思います」と振り返る。

宇和川氏はシニアプロとの出演交渉も担当。「『いつになったら俺の番が回ってくるの』と言ってくださるプロがいる一方で、『アマチュアと真剣勝負はしない』という方もいらっしゃいます。4分の1ぐらいのプロはオファーしても出て頂けません」。プロにとっては、勝って当然、負ければ恥をかく。出演してもあまりメリットのない番組。しかも、それが人気番組となれば腰が引ける気持ちも理解できる。これもまた知名度が上がったからこその反応だ。

プレーが淡々と進んでいくのと同様に500回目の放送も番組内では特別に祝うことなく通り過ぎた。「スポーツで一番面白いのは真剣勝負。プロが追い込まれると、急に無口になったり、言い訳が増えたりと、様子が変わる瞬間も見どころのひとつだと思っています。プロデューサーとしてやりたい企画はありますが『ゴルフ侍』はすでに形は出来上がっているので、それをこれからも続けていきたいですね」(内矢氏)。

12月30日には青木功とビートたけしという夢の顔合わせでスペシャル番組の放送も決定。600回、700回、さらには1000回に向けて、プロとアマチュアの真剣勝負にのめり込むファンはますます増えていきそうだ。

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