キャロウェイ特集
2024/01/26

ミスヒットでも狙えるパラダイム Ai スモーク シリーズの実力検証

連載:AIフェース開発の旅
新開発のAi スマート フェースがアイアンにもかつてないほどの進化をもたらした。確かな方向性、狙える飛距離を先進のフェーステクノロジーが高次元で実現(撮影:角田慎太郎)

AIによるフェース設計が大幅にバージョンアップしたキャロウェイの新作シリーズ。ミスヒットでもまっすぐ遠くへ飛ばせるのは、ドライバーのみならず、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンでも同じだという。ゴルフライターの鶴原弘高さんに各クラブを試打検証してもらい、アマチュア3人には自分に合うモデルを試打して探し出してもらった。

■フェースの面積が小さいクラブでも「Ai スマート フェース」の効果は絶大!

新開発のAiスマートフェースを搭載したフェアウェイウッド。軽量カーボンシャーシとの相乗効果で、ライのコンディションに左右されることなく、高い打ち出しと大きな飛距離が可能に(撮影:角田慎太郎)

<フェアウェイウッド>

ドライバーと同様にフェアウェイウッドにも、『パラダイム Ai スモーク MAX』、『パラダイム Ai スモーク MAX D』、『パラダイム Ai スモーク MAX FAST』、『パラダイム Ai スモーク ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)』の4タイプが展開されている。

「各モデルの性能は、ドライバーのものが引き継がれています。MAXMAX Dのヘッド形状や見た目はほとんど同じですが、打ってみるとMAX Dのほうが球をつかませやすい。 MAX FASTは、球がよく上がってつかまえやすい軽量版。◆◆◆だけはヘッドが小ぶりで、低スピンの強弾道が打てるタイプになっています」

フェアウェイウッドでも、ミスヒット時の寛容性は驚くべきものだと鶴原さんは言う。

フェースの芯をかなり外したショットも打ってみましたが、ミスヒットとは思えないような弾道になります。結果的にナイスショットと飛距離がほとんど変わらず、着弾点のブレ幅も極めて狭い範囲に収まりました。ひょっとすると、ドライバーよりもフェアウェイウッドのほうが『Aiスマートフェース』の効果が分かりやすいかもしれません」

鶴原さんの試打インプレッションは(撮影:角田慎太郎)

<ユーティリティ>

ミスヒットがミスにならないクラブ特性は、ユーティリティも同じ。『パラダイム Ai スモーク』、『パラダイム Ai スモーク HL』、『パラダイム Ai スモーク MAX FAST』の3モデルはどれも弾道直進性が高く、そのうえ飛ばせるそうだ。

「今作のユーティリティは前作よりも打音が低く、アイアンに近い打感になっています。そのわりに試打データを見ると、フィーリングやロフト角以上に飛ばせていました。それもスピンレスの強弾道で飛んでいくのではなく、必要な高さを出しながら飛ばせます。スタンダードモデルで弾道の高さが足りない人には、HLが用意されています。こちらはヘッドの設計自体で高弾道を打ちやすいだけでなく、実はクラブ自体が少し長くなっていて、ヘッドスピードを上げることでも球を上げやすくなっています」

ソールの前方にステンレススチール製のウエートを配置したユーティリティ。優れた操作性でライを選ばず狙える(撮影:角田慎太郎)

ユーティリティにも軽量設計のMAX FASTがあり、こちらはよりクラブを振り切りやすく、球が上がりやすく、つかまえやすくなっているという。

どのモデルも直進性が高くて飛ばしやすいですが、球のつかまり感や弾道の高さはモデルごとに異なります。モデル選びさえ間違わなければ、『Aiスマートフェース』のフェアウェイウッドやユーティリティがスコア向上の手助けになってくれるはず。また、今作は番手が豊富なのも魅力です」

■アイアンでも「Ai スマート フェース」の効果が分かる

「Aiスマートフェース」採用のアイアンの印象は「飛ぶし、曲がらない」という鶴原さん(撮影:角田慎太郎)

アイアンはユーティリティと同じく、『パラダイム Ai スモーク』、『パラダイム Ai スモーク HL』、『パラダイム Ai スモーク MAX FAST』の3モデル展開となっている。これらにも25万人分のリアルゴルファーのスイングデータを解析して新たに開発した「Aiスマートフェース」が採用されている。

「飛ぶし、曲がらないというのが第一印象です。おそらく誰でも何球か続けて打っていると、着弾エリアが普段よりも狭いことに気づくはずです。前作もミスヒットに強いアイアンでしたが、今作はそれ以上のやさしさを備えていると思います。ストロングロフトであれば飛ぶのは当然なのですが、試打データを見るとグリーンにボールを止めるために必要な高さと降下角がきちんと得られていました。ロフト対比で考えると、十分なスピン量が得られるアイアンです」

鶴原さんのアイアン弾道計測データ。数値上が太い青線の弾道(データはGCQuadを使用、以下同)

3モデルの違いや選び方については、どう考えるべきなのか。

スタンダードモデルは、7番のロフト角が28度。まずこのモデルを打ってみて弾道の高さが足りないようなら、HLを選ぶといいでしょう。こちらはロフト角が7番で30度となっていて、ヘッド設計とクラブの長さでも高さを出しやすくなっています。振りやすさと飛距離を最優先する人には、7番のロフト角が26度のMAX FAST』がオススメです」

3モデルは、ヘッド形状や球のつかまりにも差があるという。

「もっともオフセットが少なく、“すっきり顔”に見えるのがスタンダードモデル。そして HLMAX FASTの順にオフセットが大きくなっていきます。オフセットが大きいほど、やはり球をつかまえやすいです。前作と比べると、シリーズ全体でヒール側のフトコロ感が増えていて、球をつかまえやすそうにも感じられます。従来からのキャロウェイのアイアン形状が好きじゃなかった人にも、今作は構えやすくなっていると思いますよ」

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