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ダンロップ特集
2022/11/25

「100年続くブランド」を目指して 次の20年に向けた再構築

連載:新しいゴルフの楽しみ方を提案する「ゼクシオ」の試み
ゼクシオの「リブランディング宣言」の意図 2019年に発売20年を迎えた「ゼクシオ」の「リブランディング宣言」とは?(画像提供:住友ゴム工業)
2019年に発売20年を迎えた「ゼクシオ」の「リブランディング宣言」とは?(画像提供:住友ゴム工業)

ゴルフを取り巻く環境はこの数年で大きく変化した。SNSを開けば、若いゴルファーがおしゃれなウェアでプレーする写真や動画がたくさん出てくる。ゴルフを楽しむ層は2000年代初期に比べ、若年層や女性にも広がり、その楽しみ方も一気に多様化した。

そんな時代の変化のなか、20年に渡り国内売り上げナンバー1を誇った住友ゴム工業の「ゼクシオ」ブランドが、発売20年の節目に「Re-Branding(リブランディング)」を宣言した。国内のゴルフシーンはこれからどう変化し、そして「ゼクシオ」はどう変わっていくのか。最初の企画書を手掛けた「ゼクシオ」の生みの親とともに考える。

誕生当初のペルソナ像は“部長さん”

ゼクシオの「リブランディング宣言」の意図 初代「ゼクシオ」の企画書を提案した住友ゴム工業の川松英明常務執行役員スポーツ事業本部長(撮影:岡崎健志)
初代「ゼクシオ」の企画書を提案した住友ゴム工業の川松英明常務執行役員スポーツ事業本部長(撮影:岡崎健志)

週末を前に、「またゴルフ?」と妻や子供に問われるお父さん――。
昭和のファミリードラマでは、そんな場面がよく描かれていた。当時、世間が持っていたゴルフに対するイメージがそうさせていたのであろう。今振り返れば、平成はそんな昭和の空気を引きずりながら、変化の兆しを見せ始めた時代だった。

初代「ゼクシオ」の発売は平成12年(2000年)。住友ゴム工業の川松英明 常務執行役員スポーツ事業本部長は、当時の想定ゴルファーについてこう振り返る。

「プロからアマチュアまで使えるというコンセプトはありましたが、一方でユーザー像をペルソナ化すると、どこかの企業の“部長さん”でした。まだまだゴルフは社用が中心で、そのような方たちが優雅にゴルフを楽しむイメージを描いていました」

当時はまだゴルフへのカジュアルな印象は薄く、アベレージゴルファーの定義も今とは異なっていた。

爽快な打球音にもこだわり大ヒット

ゼクシオの「リブランディング宣言」の意図 機能的価値と情緒的価値を常に追求し続ける「ゼクシオ」の最新モデル(撮影:岡崎健志)
機能的価値と情緒的価値を常に追求し続ける「ゼクシオ」の最新モデル(撮影:岡崎健志)

「ゼクシオ」発売当初の企画書には、機能的価値と情緒的価値の2つがコンセプトとして挙げられていた。機能的価値は「一発目からナイスショットが打てるやさしさ、飛び、そして爽快な打球音」。一方、情緒的価値は「高級感、大人のゆとり」がポイントとなった。その中でも“爽快な打球音”は当時、新たな視点として重視していた。

「当初からクラブ開発で音にこだわりました。残響というのですが、音が響く長さの研究には、タイヤの開発者にも技術指導という形で入ってもらいました」。爽快な打球音を生むために、走行音を抑えるためのタイヤ音の技術を応用。これらのコンセプトを追求したクラブは大ヒットを成し遂げた。

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