フォーティーン特集PR
2022/04/21
中空構造と有用性 クラブ史に多大な影響を与えた「HI-858」
連載:語り継がれる名器の系譜 ~常識のルーツ~
ゴルファーが求めるものを形に
先駆者であり、中空アイアンの利点を知り尽くすフォーティーンだが、そこだけにこだわっているわけではない。代表例の一つは、2020年発売の軟鉄鍛造アイアン「TB-5 フォージド」だ。「軟鉄鍛造に求められる打感。そして、見た目はハードで、打つとやさしいというゴルファーが求めるものを形にしました」(製造部開発課主任・黒澤孝康)。マッスルバックのようにシンプルなバックフェースを持つアベレージ向けアイアンは、数カ月の入荷待ちという大ヒットとなった。
今春に登場した「TB-7 フォージド」のターゲットは、さらにシャープな見た目を求めるゴルファー。ヘッドはややコンパクトに、ネックはストレートになったが、黒澤は「やさしさは大きく損なっていないので、見た目の好みで選んでも構わないといえる仕上り」だという。
「フォーティーンのクラブは“多数派のゴルファー”ではなく誰か一人をターゲットに開発しているので、それぞれ必要な構造や機能は違います。そのために新しい構造を考え、新しいことに挑戦する。それが竹林の考えであり、我々が受け継いでいるものです」(池田)。
ゴルファーが求めるあらゆるものを、新たなアイデアや構造を用いて形にする。HI-858が誕生した原点であり、フォーティーンの長く変わらないクラブ作りの信念でもある。名器の血統は、そうして今に継承されている。