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本間ゴルフ特集
2024/11/07

日本発の世界に誇るゴルフメーカー キーワードは「カスタマイゼーション」/本間ゴルフ・小川典利大社長インタビュー

連載:「完璧なクラブ」をつくり続ける“匠”たちの思い

■メイド・イン・ジャパンの面白み

2024年 本間ゴルフ特集 ゴルフ好きという小川社長。アパレルにはない面白みを感じているそう(撮影:角田慎太郎)
ゴルフ好きという小川社長。アパレルにはない面白みを感じているそう(撮影:角田慎太郎)

-日本のブランドを世界へ、メイド・イン・ジャパンという点で前職と本間ゴルフで共通する点、異なる点は何ですか

両ブランド、両企業にとって共通部分は日本に自社工場を持っていること。自分たちが社員を抱えて、自分たちが一つひとつ、丁寧にものをつくりあげていくこと、こだわりをもってつくっていること。大きな違いは、アパレルは自分たちが身に着けるもの、ギアは自分たちの身体を使う道具。だからこそ、本間ゴルフに入って面白みを感じています

-会社はこれまで紆余曲折があり、中国資本というイメージもあります

日本の企業、日本のブランドであって、私自身はアメリカやドイツの企業で働いて、いま日本の企業で働いているのであまり気にならない。いま、私とオーナーとは非常に良好な関係で、『日本のことは100%、小川に任せた』と言ってくれる環境になって、社員も生き生きと動けるようになっています

■本間ゴルフの成長戦略とは

2024年 本間ゴルフ特集 HONMAの成長戦略についても熱く語る小川社長(撮影:角田慎太郎)
HONMAの成長戦略についても熱く語る小川社長(撮影:角田慎太郎)

-本間ゴルフの今後の成長戦略について教えてください

日本のゴルフメーカーとして戦える要素として、この11月に30店舗目を出す。直営店と酒田工場の匠の技術と、パーシモンからあった歴史的な財産。その資産をより現代化していけば勝負できる。大量生産の時代にあって、我々の強みは、この工場があるので、一人ひとりに対して、あなたに合う商品はこれですよと寄り添いながら、ものをつくっていること。販売するのは、一人のショップスタッフであり、フィッターです

キーワードになるのは、カスタマイゼーション、カスタムです。その人に合うクラブをつくる、ということをやっていけば、世界で勝負できるブランドになると思っている。カスタマイゼーションこそが、この工場を持っている意味であり、直営店がある意味だと思っている。ほかのブランドがやっていないわけではないが、より細かく、より時間をかけてやるのが本間ゴルフです

今後は車メーカーなどとの連携も考えているという小川社長。ターゲットユーザーは、こだわりを持った人だという。車でいえば、ゴルフに行くときは普段の車ではなく、スーパーカーに乗るような人。「時代の流れで、みんなが持っているクラブは使いたい。でも、友達とのゴルフなど、こだわりがある時は、自分に完全に合わせてくれた本間ゴルフのクラブを使いたい、というような人。そういうところを目指したい

■本間ゴルフだからできるゴルフ環境の提供

2024年 本間ゴルフ特集 ジュニア時代に研究センターのレンジで練習していた渡部コーチ。新製品で放った一打(撮影:角田慎太郎)
ジュニア時代に研究センターのレンジで練習していた渡部コーチ。新製品で放った一打(撮影:角田慎太郎)

-最後にゴルフ界についての思いをお聞かせください

アマチュアゴルファーに対しては、もっと気楽にできる環境をつくって盛り上げたい。(最近の気候変動で)どんどん天気も怪しくなってきているから、室内ゴルフの充実も考えたい。そういうところはメーカーとして協力できることをしたい。ジュニアに対しても、もう一度ここ(研究センター)を開放したり、ドラコン大会をやったりしたい。ゴルフはもっと気楽に、遊びで。そこから選手を目指すもよし、趣味にしてもらうのもよし。すそ野を広げることは、こういう場所を持っている本間ゴルフだからこそ、できるのではないかと思っています

小川典利大(おがわ・のりお)
1969年11月8日生まれ。埼玉県出身。米国で公認会計士事務所からキャリアスタート。帰国後、日本コカ・コーラを経てアディダスジャパン副社長、デサントジャパン代表取締役社長を務め、スポーツ用品業界、マーケティング、ホールセール/リテールビジネスにおいて豊富な経験を有す。2023年12月28日付で本間ゴルフ(本社:東京都港区)代表取締役社長兼最高経営責任者に就任。「誰からも選ばれる日本のゴルフメーカー」を目指す。

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