“LS=難しい”を過去にする。灰色ヘッドに隠された適度な寛容性「Qi4D LS」/西川みさと #深夜試打
進化した5代目となるカーボンツイストフェースと、スピン量を最適化するロースピン設計を採用したテーラーメイド「Qi4D LS ドライバー」。操作性を求めるゴルファーが好む伝統的なツアーヘッド形状に、空力性能に優れた設計を施しさらなる飛距離性能と吹け上がりを抑えた強弾道を実現。そんな同社自信作を、ドライバーのヘッドスピード(以下HS)40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
LSにしてはやさしい、打てば納得の強弾道
―率直な印象は?
「やはり“LSはハード”というのが一番の感想です。同シリーズの他モデルと比べると、しっかりロースピン性能を発揮していました。ただ、数年前にLSモデルが登場した頃に比べれば、はるかにやさしくなっていると感じます。ヘッド単体でいうと寛容性も備わってはいるのですが、私のパワー(平均HS35.8m/s)では、存分にその性能を引き出し切ることはできませんでした…」
―見た目の評価は?
「『Qi4D MAX ドライバー』と比べると、少しコンパクトな形状で、操作性の高さを連想させるシュッとした顔立ちです。ですが、クラウンがグレーがかった色味のおかげで、黒一色のヘッドよりも圧迫感がなく、やさしく見える。視覚から受ける威圧感がないため、ストレスなく安心して構えられました」
―前作や他社のLSモデルと比べて?
「前作の『Qi35 LS ドライバー』もやさしい評価でしたが、今作もその難しすぎない路線は変わっていません。他社のLSモデルと比べても、やさしい部類に入ってくる気がします」
―純正シャフトとの相性は?
「2種類のシャフトを試しましたが、それぞれ印象が大きく異なります。最初に打ったLR(ロー・ローテーション)の60Sはとにかくハード。重さもしっかりあって、私には“重たい棒”を振っているような感覚で、タイミングを取るのが難しかったです。次に試したHR(ハイ・ローテーション)の50SRは、適度なしなり感があり、タイミングを取りやすく、振りやすく感じられました。飛距離性能の高いLSを選ぶなら、HSに合ったシャフト選びが重要。コア(『Qi4D ドライバー』)やMAXよりも、そのマッチングの重要性は感じます」
―どんなゴルファーに合う?
「私のようなパワーのないタイプが打つと、スピン量が適正より減りすぎてしまうので(平均2088rpm)、ある程度スピンが入るHSの速さが必要だと思います。具体的には、42m/s以上は欲しいところ。42m/s以下の人が無理して使うと、弾道が適度に上がってくれないかもしれません。42m/s以上でしっかりクラブを振り切れる人であれば、LS特有の強弾道の恩恵がしっかり受けられるはずです」
HS42m/sが使いこなせる境界線【総合評価3.9】
【試打結果(平均)】
総距離:203.9yd
キャリー:171.0yd
ヘッドスピード:35.8m/s
初速:53.1m/s
スピン量:2088rpm
打ち出し角:13.7度
【飛距離】4.0
【打感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:REAX 60 Low Rotation White(硬さS)、REAX 50 High Rotation Red(硬さSR)
・使用ボール:横須賀グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、横須賀グリーンゴルフ