今季躍進、菅楓華の“転生”を支えたシャフト
常に新陳代謝が進む女子ツアーにあって、今季大きく飛躍を遂げた選手の一人が、宮崎出身の20歳・菅楓華だ。今季は開幕から2試合連続で2位に食い込むなど、プロ2年目にして実力を発揮。何度も優勝争いを演じていただけに9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」での初優勝が遅かったという印象すら与えた。
トッププロへの階段を上り始めた菅の武器は圧倒的なショット力。それを三菱ケミカルの「TENSEI Pro Blue 1K」が支えている。
始めた頃の楽しみは「遠くに飛ばすこと」
菅がゴルフを始めたのは小学校1年生のころ。近所の公園で仲良くなったお姉さんに誘われたのがきっかけだった。「どうやったら遠くに飛ばせるのかということばかり考えていました」。高学年になって試合に出始めるまでは、スコアよりも遠くに飛ばすことを楽しんでいた。
日章学園高の同級生には、ジュニア時代から活躍していた荒木優奈がいた。ライバルが身近にいる環境で成長を遂げると、2023年のプロテストを一発合格。翌年にはレギュラーでも、ステップでも自身のデビュー戦でトップ10入りを果たすなど、順調にプロ生活をスタートさせた。
癖のないスイングには癖のないシャフトがマッチした
ただツアーの連戦の中で、本人の中でしっくり来ていない部分があった。「ドライバーが気持ちよく振れていない。なんか飛んでいないなという感じがしました」。今まであまり経験したことがない違和感。周りにいる人に相談すると、スイングのタイミングが合っていないのではないかとアドバイスを受け、シャフトの交換を検討することになった。
昨年6月の「アース・モンダミンカップ」の練習日、この時に紹介されたのが三菱ケミカルのTENSEI Pro Blue 1Kだった。
「シャフトの知識はあまりなかったのですが、打ってみるとメーカーの方が説明してくれた通りの結果が出て、飛距離も戻りました」。菅は自身のスイングを「シンプルで癖がない」と分析。これには、中調子で癖がないTENSEI Pro Blue 1Kが最もタイミングが取りやすいシャフトであった。振りにいっても当たり負けしない素材をシャフト全体に使っているので、安定性も高く好感触。すぐに実戦投入となった。






















