新製品レポート

オートマ系になって安定性が大幅アップ! オノフ ドライバー 黒

2019/11/04 05:00
先代から大幅に形状が変わった「オノフ ドライバー 黒」を試打検証

【ミヤG】
オノフから「黒シリーズ」がモデルチェンジして登場しました。ドライバーはヘッドの投影面積が大きめで、やさしく打てそうな雰囲気。クラウンがマットブラックに塗装されているのも、今どきのドライバーっぽいですね。

構えると大きく見えて、やさしく打てそう。クラウン色はマットブラック

【ツルさん】
ヘッド形状もずいぶん変わりました。前作(2017年モデル)は、小ぶりでディープフェース。操作性が良さそうな、いかにもアスリートユースのモデルだったのですが、新モデルはシャローバック形状になりました。アベレージ向けの「オノフ ドライバー 赤」に近づいた感じです。

【ミヤG】
ヘッドの据わりが良くて、フェース向きはスクエア。とても構えやすいドライバーですね。打ってみると、直進性が高く、曲がりが少ない。オートマチックにいい球を打てるドライバーです。

【ツルさん】
何度打っても、弾道が変わらないことに驚きました。少しぐらいスイングがブレても、打ち出し角とスピン量が大きく変わらず、毎回同じように球が飛んでいってくれます。スピン量が多すぎず、少なすぎず、打ち出し角とのバランスがいいのも好印象。初速性能も高いです。それに、打感がいい! 個人的な感想ですが、今年発売されたドライバーのなかで、フィーリングの良さでは3本の指に入ります。

【ミヤG】
純正シャフト「SHINARI:50K」も振りやすくて、芯に当てやすいですよね。

【ツルさん】
昔からオノフのシャフトは高性能でしたが、今回のシャフトもいいですね。しなり感としなり戻るスピードがマッチしていて、適度なトルクがブレを吸収してくれます。弾道安定性が高いのは、この「SHINARI:50K」によるところも大きいでしょう。

【ミヤG】
ツルさんのヘッドスピードだと、硬さSは軟らかすぎません?

【ツルさん】
振っていて頼りなさは感じませんでした。「SHINARI:50K」には硬さSしか用意されていませんが、多くのゴルファーがこのまま問題なく使えると思います。メーカーの資料にはヘッドスピード41~47m/sまで適合すると記されていますが、まさにそのとおり。幅広いヘッドスピードに対応しそうなシャフトです。

【ミヤG】
打ってみると高性能なドライバーだと分かりましたが、僕はマットブラックのクラウンがちょっと…。なんだか安っぽく見えます。

【ツルさん】
何のテクスチャーも入っていないし、色合いでそのように見えてしまうんですよね。僕が気になったには、クラブの長さです。飛ばしには長尺のほうが有利ですが、60度測定法で45.75インチというのは、アスリートユースにしては長すぎるように感じました。もし僕なら45インチでカスタムオーダーして、ソールの交換式ウェートを別売りの重いウェートに変えて使いたいですね。

とにかく弾道安定性が高く、打感も良い。つや消し黒の塗装は好みが分かれるかも

■ 試打したクラブのスペック

グローブライド オノフ ドライバー 黒
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:ラボスペック SHINARI:50K ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:KUROKAGE TM5 2019 ●硬さ:S

ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

グローブライド
進化した飛びと黒史上最大のやさしさ
発売日:2019/08/31