新製品レポート

低スピンで曲がりにくい高コスパなモデル コブラ キング SPEEDZONE ドライバー

2020/05/11 05:00
“クラブスピード”を徹底追求した「コブラ キング SPEEDZONE ドライバー」を試打

【ミヤG】
コブラの新しいドライバーは、フェース全面がCNCミルド(コンピュータ制御による切削)加工されていて、そのフチの部分がボディにまで回り込んでいます。最初に見たときはビックリしましたが、構えるとトップラインがまっすぐに見えてアドレスしやすいですね。そもそもフェース面がミルド加工されていると、何がいいんでしょう?

フェース上部がクラウンに回り込んでいるのが特徴的。ソールするとまっすぐターゲットを向く。

【ツルさん】
コンピュータ制御で削り出すことでフェースの肉厚を精密にコントロールできて、反発性能をルールぎりぎりまで高められるのがメリットです。前作の「キング F9 スピードバック ドライバー」でもミルドフェースが採用されていましたが、最新モデルではミルドエリアがさらに拡大されて反発エリアも広げられているらしいですよ。さっそく試打してみましょう!

【ミヤG】
このドライバーは曲がりにくくて、めちゃ安定感がありますね。それにボールスピードが速くて飛距離も出ていますよ! これがミルドフェースの威力なのかも!!

【ツルさん】
直進性が高くて球筋に安定感があるところは、前作の「キング F9 スピードバック」と同等です。それにスピン量がとても少ない。僕が試打計測すると、多めにスピンが入ったときでも2500回転ぐらい。ヘッドの基本性能としては、かなりロースピンな部類です。球をできるだけ曲げずに、強弾道で前へと飛ばしたい人向けですね。ただし、球がつかまるヘッドではないのでスライサーには厳しいかな。

【ミヤG】
打感もいいですよね。球を押し込んで打てるような心地良いフィーリングでした。ところで、クラウンにある2本の突起は空力のためのものですか?

【ツルさん】
ヘッド全体のシェイプが空力デザインになっています。あまり知られていませんが、コブラのドライバーはハイテクで先進的。フェース面のバルジとロール(縦方向と横方向の曲がり)を工夫することで、球の曲がりを抑える設計も採用されています。性能としては、人気のあるテーラーメイドやピンのドライバーに負けず劣らず、そのうえ価格は他社よりも少し安いんです。お買い得ですよ(笑)

CNCミルドでギリギリまで反発力を高められたフェース。球の曲がりを抑える形状になっている

【ミヤG】
今回試打したのは、フジクラ製のオリジナルシャフト装着モデル。この他にもグラファイトデザイン製のオリジナルシャフトが用意されているそうです。標準シャフトが2種類から選べるのはいいですね。

【ツルさん】
日本市場向けのモデルは、US仕様のモデルよりもヘッド重量が軽めにチューニングされているそうです。クラブの本体価格を抑えながらも、日本のゴルファー向けにきっちりと作り込まれているところも好印象。それにヘッドのカラーリングは、イエローとホワイトの2種類から選べます。いろんなところに魅力がある高コスパなドライバーだと思いますね。

つかまりはニュートラルで、バックスピンはかなり少なめ。強弾道で飛ばせる高コスパな1W

■ 試打したクラブのスペック

コブラ キング SPEEDZONE ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder EVOLUTION for SZ ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S

ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

コブラ
発売日:2020/04/02 参考価格: 71,500円