新製品レポート

これぞタイトリストの真骨頂! TSi3 ドライバー

2020/11/23 05:00
アスリートが好む小ぶりな見た目の「タイトリスト TSi3 ドライバー」を試打

【ミヤG】
TSi3 ドライバー」のヘッド体積は、カタログ値では460ccとなっていますが、投影面積は小さめ。ヘッドシェイプがとてもキレイな男前のヘッドです。久しぶりにこういう小ぶりのドライバーを見た気がします(笑)

ヘッド体積は460ccだが、構えるととても小ぶりに見える。伝統的な形状で、上級者が好みそう

【ツルさん】
構えた感じだと、445ccぐらいに見えますよね。フェース面のバルジ(左右方向の丸み)が見えて、トラディショナルかつオーセンティックな印象を受けます。長年ゴルフをやってきた人や、上級者が好みそうなヘッドシェイプです。見た目は少し難しそうにも感じるけれど、この現代的な洋ナシ形状の美しさには惚れ惚れしちゃいます。

【ミヤG】
打ってみると、打感がやわらかい! 「シュボッ」という打音も控えめで静かです。気持ちいい!

【ツルさん】
ボールがフェースに吸い付いているようなフィーリングですよね。そのわりにボール初速はよく出ているし、球が強いです。兄弟モデルの「TSi2 ドライバー」と比べると、打ち出し角も低めで、アゲンストの風が吹いていても前へ前へと飛んでいく弾道が打てます。フック系の球筋を打つと、スピンが少なくなりすぎてコワイぐらいです。

【ミヤG】
このドライバーは、当たれば飛びますね。ヘッドのポテンシャルが高いように感じました。ただし、やっぱり見た目どおりにちょっと難しく、弾道がバラついてしまいます。ヘッドのコントロール性能がシビアというか…。

【ツルさん】
小ぶりなヘッドの見た目どおりに、自分の意図でヘッドを動かしやすいドライバーです。自分で弾道のコントロールをしたい人には最適ですが、ミヤGが言うようにシビアにとらえる人もいるでしょう。決してスイートエリアが狭いわけでもないし、右にしか飛ばないようなモデルでもありません。とはいえ、使いこなせるのは上級者でしょうね。

ソール最後部には弾道調整用の移動式ウェイトが搭載されている

【ミヤG】
ソール部分には、目立たない感じでトラック型の移動式ウェイトが搭載されています。このあたりのギミックもカッコいいですね。

【ツルさん】
ヘッド形状、打感、カッコ良さ、飛びのポテンシャルに関してもタイトリスト史上で最高レベル。既存のタイトリストユーザーたちは、こういうドライバーを待ち望んでいたと思うし、これぞタイトリストの真骨頂ともいうべきモデルです。ただし、ちょっと難しい(笑)

【ミヤG】
今さらなんですが、ロフト角のラインアップが9度と10度になったんですね。「TSi」シリーズになって「.5」がなくなっています。

【ツルさん】
前作よりも、打ち出し角が上がるようになっているからだそうです。これまで9.5度を使っていた人は9度、10.5度を使っていた人は10度が推奨となっています。とはいえ、「TSi3 ドライバー」は球が強く出るモデルです。購入の際はロフト違いを打ち比べたほうがいいですね。

アスリートゴルファーが求める要素が揃ったドライバー。飛距離のポテンシャルも高い

■ 試打したクラブのスペック

タイトリスト TSi3 ドライバー
●ロフト角:10度 ●シャフト:TSP110 50 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S

ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

タイトリスト
シュアフィットCGトラック搭載。さらに思い通りの強弾道
発売日:2020/11/13 参考価格: 82,500円