扱いやすさと低スピン性能を両立 キャロウェイ エピック MAX LS ドライバー
【ミヤG】
「エピック MAX LS ドライバー」は、前回試打した「エピック MAX ドライバー」の低スピン・バージョンといえるモデルですね。これまで低スピンモデルには「サブゼロ」というモデル名が付けられていましたが、今シリーズでは「LS」になっています。
【ツルさん】
低スピンが打てるモデルは、一般的には上級者向けと位置付けられていて、ヘッドが小ぶりで操作性を高めたモデルが多いです。けれど、この「エピック MAX LS」は投影面積が大きく、寛容性を優先して設計されているのが面白いところですね。
【ミヤG】
スタンダードな「エピック MAX」と見比べると、ヘッドは少しだけ引き締まってみえるし、フェースアングルもややオープンです。打ってみると、ちょっと球が右に飛び出しますね。
【ツルさん】
「エピック MAX」は、大きいヘッドのわりに球をつかまえやすいモデル。「エピック SPEED ドライバー」は、自分の意思でヘッドをターンさせて球をつかまえやすいモデル。それと比べると、「エピック MAX LS」は引っかけにくい性能ですね。標準セッティングで打つと若干のフェードバイアスですが、これぐらいならネックの調整機能とヘッド後方の移動式ウェイトで修正できると思いますよ。
【ミヤG】
スピン量は、やっぱり「エピック MAX」よりも少ないですね。風に負けない弾道で前へと飛ばせそうなのはこっちです。
【ツルさん】
ロースピンだけど、ロフト角10.5度であれば、打ち出し角がしっかりと出せます。MAXの球の曲がりにくさや安定性があって、そのうえ高弾道の低スピンを打ちやすい。モデル名そのまんまの性能だと思います(笑)。
【ミヤG】
新しいエピックシリーズの3モデルは、すべて標準シャフトが違います。僕はこの「TENSEI 55 for Callaway」がいちばん当てやすかった!
【ツルさん】
3モデルのなかでは、いちばんしっかり感があって、ヘッドスピード43m/s前後の人がストレスなく振れそうなシャフトです。ヘッドもシャフトも、そこまでハードじゃありません。「エピック MAX LS」は販売店が限定されているモデルなんですが、機会があれば試してみるべきですね。
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ エピック MAX LS ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:TENSEI 55 for Callaway ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。