高初速で飛ばす安定系モデル コブラ キング RADSPEED XB ドライバー
【ミヤG】
3モデルのドライバーが用意されているコブラの「キング RADSPEED」シリーズ。今回試打するのは「キング RADSPEED XB ドライバー」です。
【ツルさん】
以前に試打した「キング RADSPEED ドライバー」は、ソール前方に交換式ウェイトを備える浅重心設計で、強烈な低スピン性能が特徴でしたよね。この「RADSPEED XB」は、前方の交換式ウェイトが省かれています。深重心のようですし、ヘッドの投影面積も大きめ。やさしく打てそうな雰囲気があります。では、試打して確かめてみましょう!
【ミヤG】
ヘッドのすわりが良くて、構えたときにフェースがビシッとターゲットを向き、直線的に打てそうに感じられます。実際に打ってみると、出球が少し右に出がちでしたが、しっかり球をつかまえるように打つと、持ち球のナイスドローが出ました。
【ツルさん】
僕の場合も、いつもどおりナチュラルに打つとプッシュしました。感覚的にはナイスショットを打っているのに、右に出てからフケ上がる弱々しい球筋になって、思ったほど飛ばせません。まるで肩すかしに合っているような感じ。ヘッド重量が軽すぎるんじゃないかという疑念を抱きますね。
【ミヤG】
芯を外したミスショットでも球が曲がらないし、寛容性はかなり高いです。ただし、僕もそんなに飛ばせなかった(笑)。安定感を優先したモデルなのかなと思います。
【ツルさん】
超が付くほど低スピン性能の「RADSPEED」に対して、こちらは意外なぐらいにスピンが入ります。そのせいで飛ばせなかったのですが、計測数値を見てビックリ! ボール初速が驚くほど速く、初速性能の高さではトップクラスだと思います。もったいない感じがするし、個人的には2モデルの中間ぐらいの性能のヘッドが欲しい…。
【ミヤG】
以前に試打した「RADSPEED」のシャフトは、フジクラ製のオリジナルでした。今回のシャフトは、もうひとつ用意されているグラファイトデザイン製のものです。こちらのほうが、しなりと軟らかさを感じました。
【ツルさん】
2つの標準シャフトは、一般的なメーカーイメージとは真逆の性能です。グラファイトデザイン製は、中間から先が少し動くタイプ。フジクラ製は、先端が硬めで全体的にしっかり感があり、あまり動かないタイプです。購入するならシャフト選びにも注意したほうがいいですね。
■ 試打したクラブのスペック
コブラ キング RADSPEED XB ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD for RADSPEED ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S
ツルさん:キャロウェイ エピック MAX LS ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS BLACK 6 ●硬さ:S
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。