新製品レポート

左へのミスを消してくれる低スピンヘッド ミズノ ST-Z 220 ドライバー

2022/03/28 05:00
高慣性モーメント化によって直進性が高められた「ST-Z 220 ドライバー」を試打

【ホッシー】
前回試打したミズノ「ST-X 220 ドライバー」に続いて、今回は「ST-Z 220 ドライバー」を試打していきます。ヘッド形状や見た目は「ST-X 220」とソックリですが、こちらの「ST-Z 220」はソールのウェイト位置がヘッド中央後方になっているのが特徴です。メーカーのカタログ的にいうと、「ST-X 220」は球のつかまりを優先したモデル、「ST-Z 220」は直線性を優先したモデルとなっています。

構えるとフェースがやや右を向く。左へ引っかけるミスが出にくそうな印象だ

【ツルさん】
「ST-Z 220」は、ヘッドを地面に置くとフェースが自然と右を向くオープンフェース。スクエアなフェース向きだった「ST-X 220」と比べると、構えたときに絶対に左には飛ばなそうな印象を持ちます。ボールを右に打ち出すプッシュドローを打ちたい人が、すんなりと構えやすそうなモデルですね。では、さっそくホッシーから試打をどうぞ!

ホッシーの「ST-Z 220 ドライバー」試打データ

【ホッシー】
この「ST-Z 220」も打感がいいです! インパクトでボールがフェースに吸い付くようなやわらかさがありつつ、いかにも飛んでいそうな弾き感も得られます。ただし、「ST-X 220」よりは右方向に飛びやすい傾向にはありました。これはオープンフェースのせいかな?

ツルさんの「ST-Z 220 ドライバー」試打データ

【ツルさん】
ヘッドの重心位置の違いもあると思いますよ。前回試打した「ST-X 220」は、あきらかにスイング中にヘッドのトウ側がターンしてくる感覚がありましたが、「ST-Z 220」にはそれがありません。個人的には、こちらのほうがニュートラルなヘッド挙動に感じました。従来のSTシリーズのZは、普通に打つと球が右に飛びやすいモデルでしたが、「ST-Z 220」になってそういうハードさは薄まっていると思いますね。

【ホッシー】
ヘッド性能のポテンシャルは高そうです。けれど、僕が打つと弾道の安定性がイマイチでした…。

【ツルさん】
弾道が左右にバラつきやすいのは、標準で装着されているシャフトの影響もあると思います。シャフトの中間部分が頼りなくて、僕もまっすぐにだけ打ちにくかったです(笑)

標準シャフトの「Tour AD GM D」は中間がやや頼りない印象。ハードヒッターはカスタムシャフトを検討したほうが良さそう

【ホッシー】
自分が思ったようにヘッドが戻ってこないから、インパクトのタイミングを合わせにくいんですよね。

【ツルさん】
ただし、うまくタイミングが合ったときには、シャフトがキックバックしてくれて高弾道を打ちやすいです。僕がうまくヒットできたときには、思ったよりもスピンが入っていたのですが、これもシャフトの影響です。ヘッド本来の性能は、もっとロースピンの強弾道を打てるモデルのはずです。

【ホッシー】
しっかりしたカスタムシャフトを装着すれば、今回とは違う印象のドライバーに豹変しそうですね。とはいえ、もしもカスタムシャフトを装着したら、僕の場合は低スピンすぎて球が上がらなくなるかも。

【ツルさん】
その場合は、ネックの調整機能を使ってロフトを増やして使うことになりますね。「ST-Z 220」はロフト角9.5度、「ST-X 220」は10.5度のワンロフト展開。そのあたりもモデル選びの注意点になります。

ロースピンの強弾道を打てるヘッド性能。自分に合うシャフトを選べば、ニュートラルなつかまりと直進性の高さで、多くの人が扱いやすいはず

■ 試打したクラブのスペック

ミズノ ST-Z 220 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:Tour AD GM D ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Diamana TB 50 ●硬さ:S

ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS BLACK 6 ●硬さ:S

■ ホッシー プロフィール

1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは46m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのドロー、アイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

ミズノ
THE NEXT GENERATION 高初速×低スピン×直進性。
発売日:2022/03/11 参考価格: 72,600円