新製品レポート

フルチタンで初速アップと弾道安定性を両立 スリクソン ZX5 Mk II ドライバー

2022/10/20 17:00
フルチタン構造を採用して飛距離性能がアップしたという「ZX5 MkII ドライバー」を試打

【ホッシー】
スリクソンからついに新シリーズが発表されました! すでに契約プロは試合で使用を始めていて、勝利にも貢献している注目モデルです。シリーズの名称は、2代目を意味する「Mk II(マーク・ツー)」が追加されて「ZX Mk II」となっています。今回試打するのは「ZX5 Mk II ドライバー」です。

【ツルさん】
ドライバーは3モデルでの展開となっていて、「ZX5 Mk II」と「ZX5 Mk II LS」が通常販売モデル。もうひとつの「ZX7 Mk II」は販売店を限定したモデルとなっています。従来シリーズにはなかったLS(ロースピン)モデルが追加されているところが、今回の新シリーズの特徴でもありますね。

マットブラック色のクラウンによって引き締まって見える。据わりが良くてターゲットにまっすぐ構えやすい

【ホッシー】
クラウンはマットブラック塗装になっていて、ソール面の配色やデザインにも精悍さを感じます。全体的にアスリートっぽい雰囲気に仕上げられているので、見た目もカッコいいです。今回のヘッドはカーボン複合ではなく、3モデルすべてがフルチタンで作られています。これは驚きですよね。

【ツルさん】
スリクソンでは従来シリーズから「リバウンドフレーム」というヘッド構造を採用しています。これはインパクト時にヘッド全体を効率よくたわませて、ボール初速をアップさせるダンロップの独自テクノロジー。この効果を最大化するためには、接着部分のないフルチタンのほうが良いのだとか。あえてフルチタンに回帰したのは、すべてはボール初速アップのためだそうです。

【ホッシー】
新シリーズは“初速アップ推し!”なんですね。では、ツルさんから試打をどうぞ!

ツルさんの「ZX5 Mk II ドライバー」試打データ

【ツルさん】
前作の「ZX5 ドライバー」よりもアドレスしやすい! フェースのトップラインとフェース面がぴったりと平行に見えて、フェース全体をターゲットに向けられる感覚が持てます。ヘッドの据わりもよくて、構えやすさという細かい部分にも入念に手を入れられていることが分かります。打ってみると、打感は心地よく、構えたときにイメージしていたよりも高弾道。球のつかまりもいいですね。

ホッシーの「ZX5 Mk II ドライバー」試打データ

【ホッシー】
普段から弾道が低い僕が打っても、ロフト角10.5度なら打ち出し角が高く、スピンもそれなりに入ってくれました。ちょうどいい球のつかまり方をしてくれるので、まっすぐに打ちやすかったです。弾道の安定感もありますよね。

【ツルさん】
ボール初速を出しやすいし、ミスヒットにも強い。オートマチック感もあって弾道安定性が高い。トータルの性能では、かなり好印象なドライバーです。ネックの調整機能でロフトを1度減らして計測してみましたが、標準装着されているシャフト「Diamana ZX-II 」は中間から先が動くタイプなので、僕が打つとどうしても弾道の高低にブレがありました。標準シャフトは、フレックスSでもヘッドスピード43m/sがボーダーライン。それ以上の人にはカスタムシャフトをオススメしたいです。シャフトを替えれば、スピンが減って強い球を打ちやすくなるし、弾道安定性はさらに増すと思います。

標準シャフトの「Diamana ZX-II」。先が少し動いて高弾道ドローを打ちやすい性能だ

【ホッシー】
標準シャフトについては、ツルさんの言うとおり! しかし、このドライバーの打感の良さと安定感の高さには驚きました。いいモデルですよね。僕もカスタムシャフトで打ってみたい!

【ツルさん】
スリクソンはアスリート向けブランドだけれど、この「ZX5 Mk II」は決して難しいモデルではないし、アマチュアにも扱いやすい性能です。それでいて、構えやすさや打感にはアスリートスピリットが注ぎ込まれているし、なによりもボール初速を出しやすいのが長所です。前作から緻密に完成度を高めてきたダンロップの意欲作ですね。あと2つのモデル「ZX5 Mk II LS」と「ZX7 Mk II」の性能も気になります!

打感がやわらかくて、つかまりが良い。ミスヒットに強いので、多くのアマチュアにマッチしそうなドライバーだ

■ 試打したクラブのスペック

スリクソン ZX5 Mk II ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Diamana ZX-II ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD PT-6 ●硬さ:S

ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS TR BLUE 6 ●硬さ:S

■ ホッシー プロフィール

1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

ダンロップ
発売日:2022/11/19 参考価格: 79,200円