打感が向上した現代的な本格フォージド スリクソン ZX7 Mk II アイアン
【ホッシー】
前回試打した「ZX5 Mk II」に続いて、今回は兄弟モデルの「ZX7 Mk II」を試打していきます。7番アイアンのロフト角は32度、装着されているシャフトは日本シャフトのオリジナル仕様「NSプロ モーダス3 ツアー 105 DST」です。前回と同じシャフトなので、純粋に2モデルのヘッド性能の違いを確かめられますね。
【ツルさん】
ロフトは「ZX5 Mk II」と比べて1度寝かせた設定になっていますが、他社のアスリート向けアイアンと比べると、ストロングロフトのモデルです。ヘッド素材はS20Cの軟鉄鍛造。ロングアイアンから7番までの番手のヘッドには、トウ側にタングステンが埋め込まれています。これは2020年に発売された前作と同様ですね。
【ホッシー】
構えてみると、ヘッドがシャープに感じられて個人的にはとても好みです。構えやすさは前作からほとんど変わっていませんが、バックフェースの形状が大きく変わっています。打点の裏側が肉厚になっていて、これによりスリクソン史上最高の打感になっているとか。
【ツルさん】
打ってみると、本当に打感がいいです! ボディとフェースがS20Cの軟鉄鍛造だけあって、やわらかいフィーリングが味わえます。確実に前作よりも打感が良くなっているし、このままずっと打っていたくなるぐらいに気持ちいいです(笑)
【ホッシー】
僕の場合は、前作よりもうまく当てやすかったです。なぜか打ちやすく感じるんですよね。
【ツルさん】
ヘッドの大きさや重心位置の違いで振り抜きやすく感じますよね。ヘッドのコントロールがしやすくて、球筋を操作しやすいのも特徴です。それでいて機敏にヘッドが動きすぎないので、扱いやすさも感じます。
【ホッシー】
そうなんですよね。打っていて、そこまで難しさは感じませんでした。今よりも練習できる時間が取れるなら、僕もこういうモデルを使いたいです。実際には、もう少し簡単に飛ばせるモデルのほうがいいですね(笑)
【ツルさん】
カテゴリーはアスリート向けのアイアンですが、ストロング気味のロフトのおかげで少し飛ばせるし、トウ側に搭載されているタングステンのおかげで安定感もあります。さらに打感も向上しています。現代的な性能を備えた、とてもいいアイアンだと思います。ただし、飛びと直進性を優先する人には「ZX5 Mk II」をオススメしますね。
【ホッシー】
当てやすさは魅力だけど、僕がコースで良い結果を出せるのは「ZX5 Mk II」かも。あと、「ZX7 Mk II」は販売店舗を限定したセレクトストアモデルとなっているので、多くの人にとって購入しやすいのは「ZX5 Mk II」ですね。
■ 試打したクラブのスペック
スリクソン ZX7 Mk II アイアン
●番手(ロフト角):7番(32度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 DST ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:キャロウェイ X フォージド スター(2021)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン(2021)
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300
ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。