すっきり顔に進化した飛び系の中空 スリクソン ZX4 Mk II アイアン
【ホッシー】
「スリクソン ZX4 Mk II アイアン」は、7番のロフト角が28.5度とストロングロフトのモデル。バックフェースは同じシリーズの「ZX5 Mk II」を踏襲したデザインを採用しているため、外観が似ているのですが、「ZX4 Mk II」は中空構造のヘッドになっています。
【ツルさん】
2年前に発売された「ZX4」と比較すると、ずいぶん雰囲気が変わりました。前作はアイアン型ユーティリティのような、安心感満載の大ぶりヘッドでしたが、新作はトップブレードが薄くなり、中空構造とは思えないぐらい“すっきり顔”になっています。ソール幅も狭くなっていて、「ZX5 Mk II」と同じぐらいのソール幅になっていますよ。びっくり!
【ホッシー】
バックフェースのデザインがシンプルでカッコいいし、構えたときのヘッド形状も他の2モデルと統一されているように感じますね。ストロングロフトの飛び系とはいえ、スリクソンらしいアスリート感があります。
【ツルさん】
打ってみてさらに驚いたのですが、他モデルと同様に打感がいいです。中空構造なのでパチンと弾くタイプの打感かと思いきや、やわらかい感触です。そのうえストロングロフトで飛ばせるし、打ち出しからボールが高く上がります。
【ホッシー】
「ZX5 Mk II」と比べてラクに飛ばせるし、ミスしたときの曲がり幅も少なかったです。やさしくまっすぐ飛ばしたいなら、間違いなくこのモデルがいいですね。
【ツルさん】
弾道の直進性が高い分、いい意味でも悪い意味でもヘッド挙動が鈍感です。ゴルファーの中には、少しもどかしく感じる人がいるかもしれません。それと「ZX5 Mk II」よりもスピン量が少なくなるので、ヘッドスピードの速いゴルファーが上から打ち込むと「思ったよりも飛びすぎた!」なんてミスが出てしまうかも。懸念点といえば、それぐらいでしょうね。
【ホッシー】
シリーズのアイアンを3モデル打ち比べましたが、僕の場合は「ZX7 Mk II」がいちばん打ちやすかったです。けれど、月イチ程度のラウンドでラクにゴルフしたいと考えると「ZX4 Mk II」を使いたくなるし、ツルさんが言うように飛びすぎのミスを警戒すると「ZX5 Mk II」がいいのかなと迷っちゃいます(笑)
【ツルさん】
アスリートブランドのスリクソンなのにストロングロフトの飛び系アイアンってどうなの…? と捉えられがちだと思うんです。けれど、実際に打ってみると、スリクソンらしさが存分に感じられるし、フィーリング、弾道、寛容性などが高いレベルに仕上がっているのが分かります。僕は素直にいいモデルだと思いますよ。
■ 試打したクラブのスペック
スリクソン ZX4 Mk II アイアン
●番手(ロフト角):7番(28.5度) ●シャフト:NSプロ 950GH neo DST ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:キャロウェイ X フォージド スター(2021)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン(2021)
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。