「スライサーにとっての救世主」マルマン シャトル NX-1 ドライバー
フェースが開いてスピン過多の人に効果絶大!
【ミーやん】マルマンのシャトルというと、ボールを高く上げやすいフェアウェイウッドで有名なブランドですが、新シリーズはドライバーからアイアンまでのフルラインアップです。今回試打するのは、そのドライバーになります。
【ツルさん】クラウン部分に軽量かつ高強度の「真空ドライカーボン」を採用するなど、とても凝った作りのドライバーなんですよね。素材と構造を考えると、本当にこの価格でいいのかなって思ってしまうぐらいバリュー感のあるクラブです。とはいえ、肝心なのはどんな球筋が出るかどうか。さっそく試打してみましょう。
【ミーやん】打ってみると、「ピシャーッ」と心地よい金属音。カーボンクラウンなので打感が心配でしたが、こもったような音ではありませんね。弾道計測値を見ると、打ち出し角、スピン量ともに文句ナシです。コレ、いいですよ!
【ツルさん】ミーやんの計測値、打ち出し角13度、スピン量2700回転は、米国女子プロの平均数値と近く、ドライバーとしては理想の数値ですし、実際によく飛んでいますよね。ミーやんのヘッドスピードだと、もう少し打ち出し角が高くてもいいですね。
【ミーやん】もともと低弾道が持ち球のボクですが、このくらい球が上がってくれるなら十分ですよ。これ以上は望みません(笑)。
【ツルさん】フレックスSで280グラム台の超軽量ドライバーですが、僕がフルスイングしてもそれほど頼りなさは感じません。そのうえスピン量が多すぎず、ヘッドスピードを上げても3000回転未満に抑えることができました。かなりの低スピン性能を備えたドライバーですね。このドライバーの飛距離性能はかなり高いですよ。
【ミーやん】球をつかまえやすくて軽量で振り切りやすく、なおかつ低スピン弾道を打ちやすいのが長所ですよね。ただ、ボクの場合、構えたときにフェースが左を向いているのが気になりました。ボクはフッカーなんで、見た目で引っ掛けそうなのを嫌がって、逆に右にプッシュしてしまう球が多かったです。
【ツルさん】フックフェースはボクも気になりましたが、スライサーには安心感があると思いますよ。普段から球を右に逃しがちで、スピン量が多すぎて飛ばせていない人が使うと、飛距離アップが期待できるモデルです。
■ お試しスペック
マルマン シャトル NX-1 ドライバー
ロフト角:10度
シャフト:オリジナルシャフト(フレックスSR)
発売日:2017年3月10日、価格:税抜65,000円(税込70,200円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角10.5度、オリジナルシャフト(フレックスS))
ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(2016年)(ロフト角9.5度、グラファイトデザイン ツアーAD TP-6(フレックスS))
■ 使用ボール
タイトリスト プロV1xボール
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。