新製品レポート

「やさしいプロ仕様」キャロウェイ スティールヘッド XR プロ アイアン

2017/05/22 05:00

独自カップフェースの威力は健在

【ミーやん】今回試打する「スティールヘッド XR プロ アイアン」は、昨年9月に発売された『スティールヘッド XR アイアン』の派生モデルです。従来モデルよりもヘッドを小ぶりにしてシャープ感を出しつつ、オフセット(グースネック)も小さく設計されています。ヘッドがブラックに塗装されていることも、シャープさの演出に一役買っていますね。

【ツルさん】キャロウェイのXシリーズアイアンには、昔からスタンダードモデルとプロモデルの2種類が用意されていましたが、今回もその流れに沿った展開になりました。往年のXシリーズアイアンの技術を継承しつつ、「次世代360カップフェース」といった最新テクノロジーが搭載されているところは従来モデルと同じです。どの程度、操作性がプロ仕様になっているのか注目したいですね。

【ミーやん】構えてみると、ヘッド形状が独特です。プロ仕様とはいえ、それほどヘッドサイズは小さくないのですが、とても面長に見えます。スコアラインの幅でブラスト仕上げになっているグレーの部分が、ずいぶんトウ側に寄っているようにも見えますね。うーん…、少し違和感があります。

【ツルさん】ヘッド形状は独特ですが、打ってみると曲がりが少ないし、よく飛びます! 普段、自分が使っているアイアンよりも約1番手は飛ばせますよ。とにかくフェースの弾きがいいアイアンです。

【ミーやん】本当ですね。ボクが打つと、自分のアイアンよりも10ヤード以上飛びました。このアイアンはロフト角が立ち気味ですが、打ち出し角は自分のアイアンと変わらないし、スピン量も適量です。ボール初速が上がることで、飛んでいるようです。

【ツルさん】弾道計測器を使って試打すると、このアイアンの初速性能の高さがよく分かります。これがキャロウェイ独自の「次世代360カップフェース」の威力に違いありません。すごいテクノロジーです。

【ミーやん】打てば打つほど、如実にアイアンの進化を感じられるクラブです。ボクのアイアンも買い替え時なのかも…。それはそうと、このアイアンはプロと名付けられていますが、性能的には難しい部類のクラブではありませんよね?

【ツルさん】ヘッドのブレが少なくて、オフセンターで打っても飛距離の落ち込みが少ないアイアンです。スタンダードモデルと比べると操作性がいいと言えますが、どちらかというとまっすぐに打ちやすい性能です。いちばんの違いは、オフセット具合でしょう。グースネックのアイアンを使うと引っ掛けのミスが出る人には、こちらのプロモデルがオススメです。

■ 試打クラブのスペック

キャロウェイ スティールヘッド XR プロ アイアン
番手:7番、ロフト角:31度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S
発売日:2017年3月、価格:6本セット税抜102,000円(税込110,160円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

キャロウェイ
飛びと打ちやすさに操作性がプラス
発売日:2017/03 参考価格: 110,160円