新製品レポート

「3年ぶり新作はエアーズロック型フェース」アキラ ADR ドライバー

2017/07/20 05:00

見た目ほどやさしくないが、初速を出しやすい

【ミーやん】アキラのADRシリーズから3年ぶりの新作となるドライバーが登場しました。一般的なプレス製法で作られる山型フェースではなく、専用成形ドリルを使った「エアーズロック型フェース」を採用しているのが特徴です。

【ツルさん】ルール適合モデルですが、肉厚部と薄肉部の差をはっきりと作り出すことで、より大きなトランポリン効果が得られるとのことです。クラウンがマットブラックに塗装された460ccのヘッドは、シャローフェースで扁平感があり、大きく見えます。

【ミーやん】構えてヘッドを見下ろすと、バルジ(フェースの横方向の丸み)が大きいのが分かります。ほんの少しフックフェースなんですが、このバルジのトップラインがきれいに見えて、フェースを目標に向けて合わせやすいです。

【ツルさん】打ってみると、まず打音にビックリしました。「カーン」と「パーン」の中間ぐらいの大きな打音です。飛んでいる雰囲気はありますが、ちょっとうるさいですね…。

【ミーやん】球が上がってつかまるタイプのドライバーかと思いきや、意外とそうでもありません。ヘッドの見た目の印象とのギャップを感じました。吹け上がりを抑えてくれて、左に行きづらいです。

【ツルさん】メーカーの資料によると、ヘッドの重心距離が45mmだそうです。市販のクラブのなかでも、“超”がつくほど重心距離が長いモデルになります。ヘッドがブレづらい長所もありますが、ターンさせづらくなります。

【ミーやん】大きめの重心角で球のつかまりを補っているらしいのですが、ボクが打つとどうしてもスライス傾向の球になります。このクラブの良いところは、振り抜き感ですね。フィニッシュまで「スパッ」と振れます。

【ツルさん】ヘッドとシャフトが軽量な上、フジクラ製のオリジナルシャフトはしなりとねじれが抑えられていて、スピードを上げて振り切りやすく作られています。新設計の「エアーズロック型フェース」の効果も相まって、ボール初速がよく出るドライバーです。

■ 試打クラブのスペック

アキラ ADR ドライバー
ロフト角:9.5度、シャフト:スピーダー テクノロジー ADRオリジナル、フレックス:S
発売日:2017年3月、価格:税抜70,000円(税込75,600円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:テーラーメイド M1 460 ドライバー 2017年モデル(ロフト角:10.5度、シャフト:UST マミヤ アッタス パンチ 6、フレックス:X)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

アキラ
安定した打ち出しで平均飛距離アップ
発売日:2017/03 参考価格: 75,600円