4年ぶりの新作 キャロウェイ X フォージドアイアン
見た目・性能を一言でいうと「ツンデレ」?!
【ミーやん】
大手メーカーからは毎年のように新しいモデルが登場していますが、この『X フォージドアイアン』はなんと4年ぶりの新作となります。一般的にアイアンの買い替え周期は4年と言われているので、ちょうどいい頃合いなのかも知れません。
【ツルさん】
前作は、いまだにプロや上級者か使い続けている人気のアイアンですから、ファンには待望のリリースだと思いますよ。新作ではどこがどう変わったのかを細かくチェックしていきましょう。
【ミーやん】
まず見た目からいうと、前作よりほんの少しヘッドサイズが大きくなりました。とはいえ、アスリート向けのハーフキャビティとしては標準的な大きさです。トップブレードは厚すぎず、中上級者が好みそうなシャープ感がありますね。
【ツルさん】
前作は、フェースに細かいスコアラインがたくさん刻まれているのが特徴でしたが、新作ではオーソドックスなスコアラインの本数になって、構えたときの違和感がなくなりました。これはうれしい改善点ですね。打ってみると、打感がよくてビックリ! とてもマイルドな打球感です。
【ミーやん】
『X フォージドアイアン』は、ワンピースで作られた鍛造ヘッド。軟鉄のなかでも軟らかいとされているS20Cという素材が使われていて、なおかつ打点の裏側が肉厚に設計されています。その効果が、はっきりと打感に反映されていますよね。弾道計測値を見ると、ボクが打ってもちゃんと球が上がっていますし、なぜか飛んでいます。
【ツルさん】
ヘッド性能にクセがないから、ミーやんもうまく当てやすいのだと思いますよ。打ち出しの角度やスピン量は、アスリート向けアイアンとしては適正値です。適度なスピンが入るので、ヘッドスピードが速い上級者が使っても飛びすぎる心配がなくて安心です。僕が気に入ったのは、安定感と操作性のバランスがいいところ。直線的に打ちやすいし、ヘッドが機敏に動きすぎないから、球筋を操作したいときにも曲がりすぎることがありません、とても扱いやすいヘッド性能です。
【ミーやん】
アスリート向けアイアンだと思うのですが、難しさを感じずに打てるのがいいですね。バックフェースのデザインもカッコ良くて、ボクには“ツンデレ系アイアン”のように思えました。
【ツルさん】
デザインに関しては、あまり工夫がなくて「パッとしないなぁ」というのが僕の印象です(笑)。けれど、性能に関しては文句ナシです。地面に対するリーディングエッジの入り具合、ソールが抜けるときのバウンスの効き具合がちょうどよくて、コースでの実戦力が高そうです。久しぶりに単一素材のフォージドアイアンで「ビビッ」と心ときめきました。
■ 試打クラブのスペック
キャロウェイ X フォージドアイアン
番手:7番、ロフト角:33度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S
発売日:2017年10月20日、価格:6本セット税抜132,000円(税込142,560円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。