アスリートも納得の見た目と先進の飛び テーラーメイド M3 アイアン
出球が高くてボールスピードが速い!
【ミーやん】
テーラーメイドの新しいMシリーズからは、「M3 アイアン」と「M4 アイアン」の2モデルが発売されています。今回試打する「M3 アイアン」は、7番アイアンでロフト角が30.5度。「M4 アイアン」と比べるとヘッドが少し小さく、オフセットも少なくなっています。オーソドックスなヘッド形状で、中上級者に好まれそうな顔つきです。
【ツルさん】
一般的なフォージドアイアンと比べるとトップブレードは厚めですが、本当にオフセットが少ないです。バックフェースのメカニカルなデザインからイメージするよりも、構えてみるとシャープな印象を受けますね。ネック部分を軽量化して低重心化するための「フルーテッドホーゼル」が採用されていますが、アドレス時にはそれが見えないような工夫もしてあります。ストロングロフトの飛び系アイアンですが、ヘッドの見た目にこだわるアスリートユースをかなり意識して作られています。
【ミーやん】
打ってみると、打感はそんなに悪くありません。弾きのある「ビシッ」という打音ですが、反響音が少なくて球を押しているフィーリングがあります。ちょっと生意気なことを言わせてもらうと、もう少しフェースにボールが乗っている感覚がほしいですね。
【ツルさん】
打感は少し軽めですが、このアイアンはよく飛びます! ロフト角が寝ている単一素材のフォージドアイアンと同等の打ち出し角の高さが得られるし、なおかつボールスピードも速いです。僕の場合、普段自分が使っているフォージドアイアンよりも「M3 アイアン」のほうが1.5度ストロングロフトなだけですが、それで約10ヤードも飛ばせました。
【ミーやん】
従来モデルから採用されているフェース面のトウ側とヒール側の2箇所に設けられたタテ溝「フェーススロット」に加えて、「M3 アイアン」には新たに「リブコア」という補強構造が用いられています。ボールスピードが速いのは、この新しいテクノロジーのおかげかも知れません。
【ツルさん】
ヘッドの安定性が高くて球が曲がりづらいし、芯を外しても飛距離が落ちづらいのも印象的でした。この「M3 アイアン」を打つと、本当にアイアンも進化しているなと心底感じられます。テーラーメイドのクラブは“ツイストフェース”で話題のドライバーに注目が集まりがちですが、このアイアンは飛び、やさしさ、構えやすさのバランスがいい優秀なモデルです。個人的な考えですが、フォージドにこだわりつつヘッドが大ぶりのやさしいモデルを探すぐらいなら、こういう先進テクノロジーを搭載した飛ばせる鋳造アイアンを使ったほうがいいと思います。
■ 試打クラブのスペック
テーラーメイド M3 アイアン
番手:7番、ロフト角:30.5度、シャフト:NSプロ930GH、フレックス:S
発売日:2018年2月16日、価格:6本セット税込116,640円
■ マイクラブ情報
ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。