新製品レポート

予想外の打感&優れた直進性 ミズノ GX ドライバー

2018/04/18 05:00

ねじれの少ない新技術シャフトを採用

ミズノから“つるし”で買える新ブランド「GX」シリーズが登場

【ミーやん】
フィッティング専用のカスタムオーダークラブ「ミズノプロ」が好調のミズノですが、“つるし”と呼ばれる既成品で購入できるクラブの新ブランドが登場しました。それがこのGXシリーズです。

見た目は黒一色で非常にシンプル

【ツルさん】
ドライバーからウェッジまで、GXシリーズはフルラインナップが揃っているようですね。この「GX ドライバー」は、全体的な見た目が真っ黒で非常にシンプル。クラウンにも転写マークがなくて、シャフトにも小さくロゴが入っているぐらい。こう言っちゃなんですけど、新ブランドのクラブにしては、かなりシンプルですね。

【ミーやん】
ヘッド体積は460ccでクラブ長は45.5インチです。構えてみると真っ黒いシャフトのせいか、数値よりも長尺に感じます。打ってみると、打音は高め。ミズノのドライバーなので、ボールがフェースに吸い付くようなフィーリングかと思いきや、軽い感じがします。

【ツルさん】
見た感じは打感が良さそうな雰囲気なのに、期待を裏切られますよね。ソールのフェース寄りにはミズノが「ウエーブテクノロジーソール」と名付けている細くて深い溝が刻まれていますが、このせいで打音が高くなっているのかも。弾道計測してみると、ヘッドが低重心設計なのか、スピン量がかなり少なかったです。

【ミーやん】
結果はそれほど悪くないのですが、今ひとつ物足りないです。打っていて心地よくないし、飛ばせている感触もありません。とにかくシャフトが軽くて硬く感じるので、それが原因かなと思います。シャフトのフレックスは、普段よりもひとつ落として使ったほうが良さそうですね。

【ツルさん】
ねじれが少ないぶん、硬さを感じるシャフトです。僕もタイミングを取りづらくて、振ったときのフィーリングが良くなかったです。フェースの素材に航空宇宙素材の「ストロングフォージドエリートチタン」を使っていたり、純正シャフトにカーボンナノチューブと炭素繊維を複合させる新技術を使ったりと、素材にはこだわっているドライバーですが、それがうまくいかせていないように思います。残念ながら見た目も安っぽくて、ゴルファーの購買欲に響いてこない印象です。

【ミーやん】
今回は久しぶりにツルさんが辛口ですね。

【ツルさん】
直進性が高いのでボールが曲がりづらいし、スピン過多の人が使うと飛距離を伸ばせそうなドライバーだと思いますよ。性能や作りを含めて、海外ブランドっぽいテイストのクラブです。

曲がりにくさと低スピン性能で飛距離が高評価

■ 試打クラブのスペック

ミズノ GX ドライバー
ロフト角:9.5度、シャフト:MFUSION D、フレックス:S
発売日:2018年3月16日、価格:税込69,660円

■ マイクラブ情報

ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)

ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:フジクラ スピーダー エボリューション IV 661、フレックス:S)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

ミズノ
ソールの前後にウエイトを入れ、新たな飛びへ
発売日:2018/03/16 参考価格: 69,660円