新製品レポート

“いい感じ”で球がつかまる安定系 プロギア RS ドライバー

2018/06/27 05:00
「ギリギリ全開」がコンセプトの3代目 RS ドライバー

【ミヤG】
ルール限界ギリギリの高初速をアピールしているRSシリーズの新ドライバーが7月13日に新発売されるんですね。どれくらいボール初速が上がって飛ばせるのか、今回の試打はとても楽しみです。

いまどきのドライバーらしく投影面積は大きめ

【ツルさん】
ドライバーは「RS ドライバー」と「RS F ドライバー」の2モデルが登場しますが、今回試打するのは「RS ドライバー」のほうです。ヘッド投影面積が大きくて、まさしく今どきのドライバーといった感じ。カタログ値ではマイナス2度のオープンフェースになっていますが、前作の2017年モデルと同様に構えた状態ではスクエアに見えるので、多くの人が構えやすく感じるんじゃないでしょうか。

【ミヤG】
さっそく打ってみましたが、左に曲がるフック弾道…。ドローとは言いづらい大きな曲がり幅になってしまいました。なんでだろう…。

【ツルさん】
ヘッドの見た目よりも、球がよくつかまるドライバーなんです。僕が打っても強めのドローになりました。ロフト角が9.5度だと、それほど打ち出しは高くなりません。僕が普通に打つと弾道が低くなるのでティを高めにして打ったら、フェースの上目に当たって低スピン弾道になってしまいました。けれど、ヘッド基本性能はそれほど低スピンではないです。フェースセンターで打つと、2300~2600回転ぐらいのスピン量で安定しますね。

【ミヤG】
僕の場合、何度打ってもフックしか出ません。まっすぐ打とうとしすぎて、もう疲れてしまいました。こういう試打企画って、意外と大変なんですね(汗)

【ツルさん】
そこまでフックするクラブじゃないと思うんですけど(笑)。ヘッド挙動に安定感がありつつ、いい感じで球がつかまってくれるドライバーです。左のミスを消したいフッカーには扱いづらいかも知れませんが、球を右に逃がしがちな人が使うと、ストレートから軽いドローで飛ばせるはずですよ。ドローを打っても、スピンが少なくなりすぎないのも長所です。ドロップしづらいので、球筋にも安定感があります。

【ミヤG】
打点がブレたときでも、ボール初速が落ちづらい感じは分かりました。これがギリギリのフェース反発の効果なのかも。それはそうと、この「RS ドライバー」にはディアマナが純正装着されているんですね。

【ツルさん】
見た目は「ディアマナ BF」にソックリですが、プロギア用に専用設計された別モノです。クセのない中調子というシャフト挙動は似ていますが、アフターマーケット用のカスタムシャフトと比べると軟らかめ。ヘッドスピード40~43m/sぐらいの人には良さそうです。これまでのプロギアの純正シャフトと比べても軟らかいので、従来からのしっかり感が好きだった人は試打してからの購入をおすすめします。

打点がブレても飛距離が落ちにくく、安定して飛ばせる

■ 試打したクラブのスペック

プロギア RS ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:Diamana for PRGR ●フレックス:S(M-43)

■ マイクラブ情報

ミヤG:ピン i25 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:PING PWR 65 ●フレックス:S

ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(2017)
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:コンポジットテクノ ファイアーエクスプレス TP-V NX 75 ●フレックス:S

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

プロギア
発売日:2018/07/13 参考価格: 86,400円