ストロングロフトでぶっ飛びも夢じゃない「パラダイム MAX FAST アイアン」を試打

【シオさん】
「パラダイム MAX FAST アイアン」は、軽量設計とストロングロフトが特徴のモデル。7番アイアンのロフト角は26度に設定されています。

【ツルさん】
ヘッドに搭載されているテクノロジーは、「パラダイムアイアン」シリーズの他2モデルと同じ。ポケットキャビティと中空構造のいいとこ取りをした「スピードフレーム構造」や、AIを使って開発した新「FLASHフェース」が採用されています。

スタンダードモデル（左）と「MAX FAST」（右）は構えた時の見た目が大きく異なる

【シオさん】
構えてみると、前回試打した「パラダイム アイアン」とはヘッド形状の雰囲気が違いますね。ヘッドサイズは大きめだけど、僕は「MAX FAST」のほうが構えやすく感じます。

【ツルさん】
実は、「MAX FAST」シリーズは日本市場向けモデルなんで、日本のゴルファーが好む顔つきになっています。ヒール側にフトコロがあって、球を包み込んで打てそうなイメージがわきますし、ヘッド全体がスッキリして見えますよね。シオさんの言うように、こちらのほうが構えやすいという人も多いと思います。

• ⇒スタンダードモデル「パラダイム アイアン」の試打レポート

シオさんの「パラダイム MAX FAST アイアン」試打データ

【シオさん】
打ってみると、ストロングロフトだけあってよく飛びます。キャリーも出ていますが、打ち出し角が14.4度、スピン量3200回転弱というのは低弾道すぎますよね…。これだと、グリーンでボールを止められなそう。

【ツルさん】
シオさんはドローヒッターで、もともとスピン量が少なめですからね。いくら飛んでいても、コースで使うアイアンとしては現実的ではありません。シオさんの場合は、ロフトが立ち過ぎずスピンも適度に入ってくれるスタンダードモデルのほうがスコアに貢献してくれそうです。

【シオさん】
とにかくアイアンで飛ばしたい人には、こういうモデルもアリなのかな。クラブの振り抜きやすさと飛距離性能に特化している印象です。グリーン手前のエッジを狙って、ランを使ってグリーンオンというイメージですね。

ツルさんの「パラダイム MAX FAST アイアン」試打データ

【ツルさん】
僕がいつも通りのヘッドスピードで打つと、ストロングロフトのわりに打ち出し角が高く、グリーンに止めるための高さを十分に出すことができました。けれど、このアイアンの対象ゴルファーは、ドライバーのヘッドスピードが40m/s未満の人だと思うんです。そう考えると、シオさんが言うように飛ばし重視の人が、ランが出るのを考慮した上で使うアイアンになるでしょうね。

【シオさん】
そうですね。私のような打ち出し角が低くスピンが少ないゴルファーはそうなりますが、ヘッドスピードが40m/s未満の方でも球が高すぎたり、スピン量が多すぎたりで飛ばないと悩むゴルファーにとっては最適なクラブだと思います。

2人そろって“飛距離”は5点満点。アイアンでラクに飛ばしたいゴルファーに◎

【シオさん】
さて、ここで読者の皆さんにお知らせがあります。この連載「新製品レポート」を長年支えてくれたツルさんが今回の記事をもって卒業することとなりました。来週からは連載をリニューアルし、新たなメンバーでお届けします。

【ツルさん】
2009年の連載スタート当初からライターとして「新製品レポート」に関わり、2013年からはアマチュア代表の試打者としても参加させていただきました。またどこかで皆さんにお会いできればうれしいです。これまで記事をご愛読いただきありがとうございました！

■ 試打したクラブのスペック

キャロウェイ パラダイム MAX FAST アイアン
●番手（ロフト角）：7番（26度） ●シャフト：NSプロ 850GH neo ●硬さ：S

■ マイクラブ情報

シオさん：タイトリスト T300 アイアン（2019）
●番手（ロフト角）：7番（29度） ●シャフト：NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ：S

ツルさん：タイトリスト T100 アイアン
●番手（ロフト角）：7番（34度） ●シャフト：ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ：S300