「松山英樹のWGC優勝を支えたパター」テーラーメイド TP コレクション ミューレン
弾きと振動を抑えた、しっかりとした打感
【ミーやん】松山英樹が「WGCブリヂストン招待」から使用しているパターが、テーラーメイドのこちらのモデルです。どんなパターなのか気になって、さっそくメーカーから試打クラブを借りてきました。
【ツルさん】試打クラブは『TP コレクション ミューレン』の市販品ですが、彼が使っているのはプロトタイプになります。ヘッド形状は同じようですが、ネック形状とヘッド上部に描かれているサイトラインが違います。市販品はショートスラントネックでサイトラインが2本、松山の使用モデルはベントネックでサイトラインが1本になっていますね。グリップも市販品はラムキン製ですが、彼はゴルフプライド製の太めのピストル型を使っているようです。
【ミーやん】ヘッド形状は、半円型のオーソドックスなマレットタイプ。ヘッドのすわりがよくて、ターゲットに対しスクエアに合わせやすいですね。打ってみると、しっかり「コツッ」という打音がします。
【ツルさん】303ステンレスの削り出しボディにアルミ素材のフェースインサートが採用されていて、なおかつフェースの裏側にソフトポリマーが内蔵されているのが特徴です。しっかりと打音がしますが、ソフトポリマーのおかげで余計な弾きと振動が抑えられています。
【ミーやん】松山は、これまでずっとスコッティ・キャメロンのパターを使用していましたが、なぜこのパターに変えたのでしょうか?
【ツルさん】それは分かりません(笑)。ひとつ言えるとすれば、このパターの打感でしょうね。スリクソンのボール発表会で松山自身が言っていましたが、彼はパターのインパクト音にこだわりがあって、澄んだ打音が好みだそうです。スコッティ・キャメロンのパターは歯切れのいい高めの打音が特徴ですが、TPコレクションの打音もそれと似ています。
【ミーやん】打音や打感は、距離感にも影響する性能のうちのひとつ。松山にとってはこの打感がしっくりくるんでしょうね。それほど高価なパターではないので、松山が好むフィーリングをアマチュアも買って試してみるといいかもです。
【ツルさん】ジェイソン・デイやダスティン・ジョンソンが使用して人気になった『スパイダー ツアー』は、超・進化形のL字マレットともいえる特異なモデルですが、このパターはクセのないモデルです。誰にでも使いやすいと思いますよ。ヘッド形状は少し異なりますが、同シリーズにはベントネックでサイトラインが1本のマレット型『TP コレクション バーウィック』もあります。購入を検討している人は、そちらも候補に入れるといいでしょうね。
■ 試打クラブのスペック
テーラーメイド TP コレクション ミューレン
ロフト角:3.5度、ライ角:70度
発売日:2017年4月、価格:税抜25,000円(税込27,000円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン スコッツデール アンサー2(ロフト角3度、ライ角:70度、長さ:34インチ)
ツルさん:テーラーメイド スパイダー ツアー ブラック(ロフト角:3.5度、ライ角:70度、長さ:34インチ)
ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー