<特別対談>松山英樹とNTTデータが目指す変革のビジョン
■世界を動かすキーワード「枠をはみ出せ!」
社会課題の解決に寄与するNTTデータにとって、変革を生み出してきたナレッジ、専門性を持つ多様な人材こそが企業の力である。ビジネス環境の変化スピードが著しい現代では高度なリソースを掛け合わせる重要性が増しており、その発想は世界を代表するプロゴルファーの成長プロセスにも通じるところがある。
鈴木社長:社長就任後、私は「枠をはみ出せ!」というキーワードを社内で訴えてきました。弊社のビジネスは、官公庁や自治体といった公共・社会基盤分野、銀行や保険の金融分野、その他の一般事業法人分野の3つを柱にしていますが、それぞれの部署や事業部が既存のやり方にとらわれず、枠をはみ出して連携することで、もっと様々なことに取り組めると素晴らしいと考えています。
松山選手はゴルフとは別の世界の方との交流や、そういったご経験から学ばれるようなことはあるのでしょうか?
松山:プロゴルフの世界には、ゴルフ関係者ではない多くの方と出会う機会として、大会前のプロアマ戦や懇親会といった催しがあります。そういった時間をきっかけに食事のお誘いを頂いたりすることも。不思議と、普段からゴルフを頑張れば頑張るほど、そういったチャンスが多くなるんですね。
別の世界に自分にとって信頼できる方が増えることは、このスポーツの魅力のひとつかなとも思います。そういった貴重な出会いの中でも、やはり他のスポーツ界のアスリートとの交流は自分のプレーにも役立つことがあると感じています。「この動きはゴルフにも取り入れられそうだ」、「そういう考えはしたことがなかった」と、ハッとさせられ、発見に繋がったこともありました。
鈴木社長:松山選手が出場されるようなゴルフトーナメントも、選手の皆様はもちろん、大会を成功させるために集まった主催者の方をはじめ、開催地の方、スポンサー企業が連携することで生まれる新しい発見をもとにして、多様な付加価値を生んでいるのでしょう。ビジネスにおける発展性も、それと同じだと思います。そして、一歩前に進むためには、今ある枠にとどまらず、まずは「自分の殻を破る」ことから始まるのではないでしょうか。
松山:僕にとってはプロになって間もなく、日本からアメリカに出て行ったことが、枠をはみ出し、自分の殻を破った瞬間だったのかもしれません。言語も慣習も異なる場所に足を踏み入れる際には「自分は本当にやっていけるのか」という不安が付きまといました。それでも「アメリカでやる」と決めた以上は、そこは飛び越えていかなければならないもの。当時の挑戦があったからこそ次のステップに進めたことは間違いありません。
■20万人のサポーター
ゴルフは選手一人ひとりがスコアを競う個人スポーツ。しかし、戦う場所のレベルが上がれば上がるほど、プロゴルファーは各分野に精通した専門スタッフとともにチームを形成する。キャディやコーチ、アナリストやトレーナー。マネジャーや通訳、シェフもその一員に加えるプレーヤーもいる。そして、グローバル企業であるNTTデータグループで働く仲間は実に20万人にも及ぶ。
松山:NTTデータグループには、なんと20万人もの社員さんがいらっしゃるとお聞きしました。本当にすごい人数…。皆さんをまとめるのは、ものすごく大変なことに思えます。
鈴木社長:国内事業を担うNTTデータの社員はそのうちの5万人になりますが、海外の仲間であるNTT DATA, Inc.に所属する15万人との連携がやはり欠かせません。20万人のパワーをお客様に提供するための繋がりです。良質なコミュニケーションを取ることで新しいアイデアやビジネスが生まれることがあります。
実は私も社員との対話の機会として「MASA Meets...」というポッドキャストタイプのラジオを始めました。企業は複数のアイデアが集まることで力が発揮されることが多くあります。NTTグループ全体の関係性も非常に強くなりましたので、それぞれの知見やノウハウを共有し、活用することでシナジーを生み出したいです。
松山:チームがうまく回っている時というのは、まずは自分が考えを素直に話せているとき、皆が素直な気持ちで同じ方向を向いてくれているときだと僕自身、感じています。チームで戦う以上、皆のパワーが出る、それぞれが役割を精一杯、果たせる状態に持って行かなければいけません。
鈴木社長:NTTデータは価値提供において「提言・実装・成果」という一貫したアプローチを大切にしてきました。ゴルフに例えると、目標スコア(成果)を出すために、改善点をアドバイス(提言)するにとどまらず、解決に導く(実装)までをお手伝いする会社でありたい。松山選手にとってのコーチ、キャディの方々のような役割を担いたいと願っています。
私どもも海外との連携をいっそう強くして、松山選手の活躍に負けないくらい世界をリードする社会の変革パートナーを目指します。これからも我々は20万人の仲間を挙げて松山選手を応援していきます。
松山:ありがとうございます。20万人のチームの皆さんのバックアップを非常に頼もしく感じます。皆さんの力強いパワーを頂いて、2026年はシーズンの序盤から最後まで力を尽くせるように頑張ります。
(撮影:落合隆仁)


















