2021年春夏モデルアディダス コードカオス21をゴルフ場で試し履き「優しいフィット感」
GDO社員3人(シューズマニア室井、バイヤー塩田、編集部員柴田)が新作ゴルフシューズを試し履きする企画。今回は、“2020年に最も売れたゴルフシューズ”(販売金額シェア1位/アディダス調べ)「コードカオス」の第2弾で、6月8日に先行発売されたばかりの「コードカオスボア21」マリンカラーモデルを柴田がコースで履き、実際にラウンドした履き心地をレポートする。
ラインアップは、前作同様に紐タイプ(コードカオス21)とダイヤルタイプ(コードカオスボア21)の2種類。今作では、前足部を包み込むラップ構造がダイヤルタイプに初採用されました。個人的な見た目の好みは紐タイプなのですが、前作でダイヤルタイプをチョイスしたこともあり、比較する意味でも、今回は大きな変貌を遂げたダイヤルタイプを試しました。
アディダスは昨今、サステナブルな取り組みに注力しており、“END PLASTIC WASTE(プラスチック廃棄物を終わらせる)”という壮大なコミットメントを掲げています。澄んだ海を連想させるブルー一色のインソールに記された「PRIMEBLUE(プライムブルー)」とは、海から回収されたプラスチック廃棄物を再利用した高機能リサイクル素材のこと。今作のアッパーにも使われており、2代目「コードカオス」最大の注目ポイントです。
コードカオス21を履いてみた
ラップ構造になったことで、締め付けの調整を行うダイヤルがシュータンから、外側のくるぶし下付近に移動しました。ダイヤルをカチッっと引いて、ワイヤーを緩めることで履き口が大きく広がり、足入れがとっても楽です。シューズを取り出してから締め付けを終えるまでに10秒とかからないのは、ダイヤルタイプの特長ですよね。
硬めのヒールカップと、クッション性のある素材が、しっかりとかかと周りを覆って心地良く、歩いても中で足が浮くことはありません。甲部分についても好印象です。ダイヤルがシュータンにあった前作は、どうしても一点にバイアスがかかる感じがありましたが、ラップ構造になったことで、土踏まず側から甲全体を大きな手でそっと押さえてくれているような、何とも言えない優しいフィット感があります。
このシューズに限ったことではないですが、甲から先が低い私は、つま先周辺にどうしても遊びが出てしまうのが気になるポイント。かといってサイズを落とすと、親指や小指が当たってくるので難しいところです。
ミッドソールには、同社ゴルフシューズの代名詞となったクッショニング素材の「BOOST(ブースト)」を採用し、4カ所に配置された「コントロールラップ」で包む構造は前作同様。さらに歩きやすくなったと感じるのは、側面のアッパー素材の上に波形状の人工皮革を配置したことにより、屈曲性を高めたという効果でしょうか。
アウトソールも前作同様に、アディダスのスパイクレス史上最も強いグリップ力を生むという「ツイストソール」を搭載しています。特徴的な形状のラグ同士をつなぐ線状のラバーが、方向や強さに応じて微動し、強いグリップ力を発揮するそうです。
ラグの配置は無秩序かつ乱雑に見えて、実は細部まで計算し尽くされているとのことで、バンカーや傾斜地でも全く不安は感じませんでした。
この季節、特に気になる防水性能ですが、プラスチック廃棄物でできている上に、内側にも防水フィルムを施しているため、雨の日でも安心してプレーできることでしょう。試しに水をかけてみましたが、気持ちよくはじいてくれました。
9ホールを手押しカートで歩いてラウンドしたところ、特にラップ構造で優しく包んでくれていた甲部分に関しては、いつものラウンド後のような「あー。早く紐を緩めたい」といった、足の疲労感やストレスをそれほど感じず新鮮でした。上から見たときの“のぺっ”とした見た目が苦手で、これまで履かず嫌いだったラップ構造ですが、今後は選択肢に入るかもしれません。(編集部・柴田)
アディダス「コードカオスボア21」製品スペック
●サイズ:24.5~28.0cm(0.5cm刻み)、29.0cm、30.0cm
●重量:380g (片足/25.5cm)
●カラー:ホワイト/レジェンドマリン/スカーレット、ホワイト/グレーフォー/グレートゥー、コアブラック/フットウェアホワイト/ソーラーイエロー
●税込価格:1万8700円
アディダス「コードカオス21」製品スペック
●サイズ:24.5~28cm(0.5cm刻み/一部カラーは29.0、30.0cm)
●重量:370g(片足/25.5cm)
●カラー:ホワイト/アシッドイエロー/ブルーオキサイド、ホワイト/グレーフォー/グレートゥー、コアブラック/アシッドミント/グレーシックス、グレーファイブ/スクリーミングオレンジ/グレースリー
●税込価格:1万5400円
2021年春夏モデル 記事一覧
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GDO柴田 プロフィール
紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなった気がしている。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。
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