片足530gのチョイ重仕様 “体幹が鍛えられるゴルフシューズ” ビーアクシス「バランスコアターフ」試し履きレポート
最新ゴルフシューズを気ままにレビューする季節もの連載。ゴルフテックコーチ・300ヤードヒッターの稲場智洋が、スイング技術担当として加入し、シューズマニア室井、元中古ショップ店長の桂とともに新シューズ3兄弟を結成した。「25秋冬モデル編」の第10回はビーアクシス「バランスコアターフ」だっ!
大ヒットしたスニーカーのゴルフシューズ版
【桂】
秋・冬編の最後に履いたのはビーアクシス「バランスコアターフ」です。
【室井】
バランス?コア?珍しい名前ですね。
【桂】
このシューズは体幹トレーニングの効果があるゴルフシューズ。同社から発売されたスニーカー(バランスコアスニーカー)が累計20万足を超える大ヒットしたことで、ゴルフシューズタイプが発売されました。
【稲場】
デザインもロボットの足みたいですよね。
【桂】
他の人とかぶらないデザインです。
片足500グラム以上の超重量設計
【稲場】
驚いたのが重さです。手で持った瞬間に重いのがわかりました。ここまで重いゴルフシューズはなかなかありません。
【桂】
重量は23.5センチで約530グラムあります。
【室井】
たしかに持った瞬間には重い。でも、履いたときはそこまでの重さは感じません。足裏もアッパーもちょうどいいフィット感があるので、歩きにくさはなかったです。
【桂】
ラウンドした印象はどうでしたか?
【室井】
ゴルフシューズを履いてはじめて甲側が疲れました。足に合わないゴルフシューズは足裏が疲れます。このシューズはそうではない。鍛えることを目的にした設計・重さになっている。重いソールを持ち上げるので甲側に負担がかる。
【稲場】
履いているとたしかに疲れます。でも、それが正解なんですよね?
【桂】
そうです。普通のゴルフシューズは『軽くて疲れません!』が売り文句ですが、このシューズは『重くて疲れます!でも鍛えられます』というのが特徴です。
特許取得アーチで体幹と内転筋が鍛えられる
【稲場】
重さにも驚きましたが、私が驚いたのは足入れをした時。インソールのアーチは突起があるぐらいの感覚でした。
【桂】
実はそのアーチに、特許を取得したというインソールのテクノロジーがつまっています。拇指球部分が内側荷重になる形状によって、内転筋などが刺激されて体幹を鍛える効果があります。
【室井】
内転筋ね!最近は夜の通販番組でも内転筋強化グッズが大ヒットしているみたいですね。
重量感と突起でスイングが安定する
【室井】
スイング中は足元が安定してくれました。だからなのか、この日はショットが良かったです。
【稲場】
重さがあることによって足元が安定しますし、グリップ力が高い。インソールの突起によって重心が外に逃げないので左右ブレが少なくなると思います。ドライバーやアイアンはもちろんですけど、私はバンカーショットしたときの安定感がピカイチだと思いました。
【桂】
足元だけではなく、体全体の重心が低くなる感覚がありますよね。さらにこのシューズを履いて体幹を鍛えていけば、もっとスイングが良くなると思います。
【稲場】
ただし、唯一気になったのは視線が高くなること。一般的なゴルフシューズよりも高さがあるので、アドレスしたときのボールが遠く感じます。慣れが必要だと思います。
【桂】
たしかに高さはありますね。でも、足が長く見えてカッコイイという面もありますよ。
【室井】
背の高い桂さんが履くと、身長が2メートルくらいあるように見えました(笑)
気になるサイズ感は?
【桂】
かなりクセの強いシューズでしたけど、サイズはいつも通りの27.5センチでした。
【稲場】
幅もしっかりあったので、私も普段通り。
【室井】
私も25.5センチのままで大丈夫でした。
3人の評価はいかに
製品スペック
●発売日:発売中
●鋲タイプ:スパイクレス
●締め付けタイプ:ダイヤルタイプ
●アッパー素材: ポリウレタン、ポリエステル
●重さ:約530g(片足23.5cm)
●サイズ:23.0cm~28.0cm
●幅:EEE相当
●カラー:ホワイト、ブラック
撮影/有原裕晶
撮影協力/ベルセルバカントリークラブ 市原コース