2023年秋冬モデルフットジョイ「スーパーライト XP ボア」を試し履き その軽さ“キャベツ1/4個分”
GDO社員3人(シューズマニア室井、セールスプランナー塩田、編集部員柴田)が、新作ゴルフシューズを実際にゴルフ場でテストし品評する恒例企画(2023年秋冬モデル編)。今回はフットジョイ史上最軽量のゴルフシューズ「スーパーライト XP スパイクレス ボア」をPick Up!
フットジョイ史上最軽量
【塩田】
最大の特徴としては手に取った瞬間に分かるこの軽さですよね。フットジョイ史上最軽量ということですが、ゴルフシューズ全体で見てもかなり軽い部類に入るのかなと。
【室井】
この軽さにはびっくりしましたね。なんじゃこれ!と。これなら36ホールでも回れるんじゃないかな。
【柴田】
私が選んだ26.5cm(片足)だと実測で307gでした。メーカー公式の情報だと26.0cm(片足)で269gですね。なんと、大体キャベツ1/4個分の重さです。
【室井】
本企画(2023年秋冬モデル)のラインアップでは一番の軽さですね。
【室井】
フットジョイを好きな方って、ブレずにフットジョイを履き続けている方が多いですが、そういう方ほどびっくりするのではないでしょうか。あんまりなかったじゃないですかこういうの。
【塩田】
そうですね。フットジョイと言えば、どちらかというとガッチリしていて重量感のあるものが多い印象はあります。
【柴田】
前回、春夏モデル編でテストした、同じフィットジョイの「ハイパーフレックス カーボン ボア」は26.0cm(片足)で440gありましたから、同じブランドとは思えないぐらい趣が変わりましたよね。
【室井】
方向感がだいぶ異なりますよね。あっちは安定感がある“しっかり系”。こっちは軽さメインの“柔らか系”という印象です。
大定番のアウトソール
【塩田】
このアウトソール見覚えありませんか?
【室井】
もちろんありますよ!「プロSL」ですよね。
【塩田】
そうなんです。ツアープロからも人気のスパイクレスシューズ「プロSLシリーズ」と同形状の「インフィニティーアウトソール」を採用しています。
【室井】
このソールはもう大定番ですし間違いないですよね。すでに体験されている方も多いと思いますけど、スイング時のグリップ力と安定性が抜群です。
【柴田】
横幅が広く設計されているから安定するし、この細かい突起が芝にしっかり食いつくんですよね。
【塩田】
そうでないと、ここまで長く採用されないですよね。
当たりの柔らかさと通気性
【室井】
軽いだけじゃなくて当たりがとてもソフトですよね。アッパーの素材だけじゃなくて、この履き口の赤い部分もいいんです。ウエットスーツのような素材で、くるぶしにやさしい。それと、シュータンとヒールもそうですけど、細かい穴がたくさん空いていて、通気性がすごく良いんですよね。
フィット感について
【室井】
ラップタイプのホールド感はしっかりしてますよね。ただ、幅が広めの設計ではあるので、極端に足幅の狭い人は中で遊んじゃう可能性はありますね。
【柴田】
私はまさに足が細いので、今作は幅が広めというのもあるんですが、フィット感を得るのがやや難しかったのが正直なところです。また、ラップタイプによくあるんですが、締め付け時に甲側はよく締まるんだけど、先側が同時に締まってくれなくて。一度マックスまで締めて、少し馴染ませてから、もう一度締めるという作業を2回くらい繰り返して、やっときつく締まったんですよね。
【塩田】
個人的には、このフットジョイ特有のヒールについてるボアが好きですね。全体を包み込むようにちゃんと締めてくれます。ただ、私も先端の方の締め付けというのは、若干気になるところではありました。ですので、ボアを強めに締めるのがいいのかなと思います。
【柴田】
履き口が大きく開くので足入れは本当に簡単ですよね。片手でちゃちゃっと締められるし。
歩行性能はいかほど?
【塩田】
とても歩きやすかったですがいかがですか。
【室井】
ですね。歩きやすさにも軽さで歩きやすいとか、屈曲で歩きやすいとか色々あるじゃないですか。もう圧倒的に軽さですね。
【塩田】
足が勝手に前へ進むような軽快さがありますよね。
【柴田】
軽いので疲労感はかなり抑えられますね。重いシューズは疲れるから嫌だという方にはお勧めできます。
サイズ感は?
【柴田】
ちょっと幅広なのもあって、私は0.5cmダウンしたんですけど、皆さんいかがでしょう。
【室井】
うん、そうですね。同じく0.5cmダウンですね。
【塩田】
私も0.5cmダウンです。
【柴田】
ちょっと小さめを選んだ方がよさそうですね。
デザインは賛否ありそう?
【塩田】
個人的には、履いて上から見た時に幅があるせいか、ちょっと野暮ったいかなっていうのは正直な印象ですね。
【室井】
やっぱり上からのビューは気になりますよね。
【塩田】
ゴルフって足元をよく見るじゃないですか。
【柴田】
ラップタイプって基本的にデザインが難しいですよね。ラップタイプでめっちゃかっこいいものって、正直なかなかないと思ってます。
【塩田】
まあ、好みもありますかね。
【柴田】
確かに、前回の「ハイパーフレックス カーボン ボア」がめちゃめちゃタイプで今も愛用しているんですけど、ちょっと比較しちゃうっていうのはありますね。
【塩田】
ただ、「ハイパーフレックス カーボン ボア」は最上級のツアーシューズなので、対象がまた少し違うのかなとは思いますね。
【室井】
でも、柴田さんの好みがよく分かって面白いね。
3人の評価はいかに?
【動画】2023年秋冬モデル・話題の9機種を試し履き&勝手に採点!
製品スペック
●締め付けタイプ=ダイヤルタイプ
●素材=防水人工皮革
●サイズ=25.0~27.5cm(0.5cm刻み)
●重量=269g(26.0cm/片足)
●幅=W(EEE相当)
●鋲タイプ=スパイクレス
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GDO室井 プロフィール
GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。
GDO塩田 プロフィール
GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。
GDO柴田 プロフィール
紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だったが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなり27cmになった。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。
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