マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド バーナードライバー(2009年モデル)

2009/02/17 00:00

打ってみると?

試打クラブはノーマルのバーナーが9.5度のRシャフト。バーナーTPが9.5度のSシャフト。スペックは前者がクラブ重量が291.3gでバランスがD5。長さは45.25インチ(ヒールエンド法で計測)。硬さの目安となる振動数は216cpm(すべて実測値)。リアルロフトは11.25度でフェース角は0.5度フック。ワッグルすると中間から先端にかけてかなりしなる。市販のRシャフトの中ではかなり軟らかめだ。日本仕様は米国仕様に比べると10g近く軽いグリップが装着されている。それが影響してバランスがD5と出ているようだ。

対して、バーナーTPは総重量が312.7gでバランスがD3。長さは45インチで振動数が257cpm。リアルロフトは10.5度でフェース角は1.25度オープン。こちらはアスリート向けだけあって、ワッグルしてもシャフトはほとんどしならない。手元が硬めの仕上がり。重量はノーマルよりも20g以上重いが、バランスは2ポイントも軽い。こちらは軽量グリップじゃないから、バランスが出過ぎていないのだろう。(数値はすべて実測値)

まずはソフトスペックのノーマルのバーナーから打ってみた。切り返しでシャフトが大きくしなり、ゆったりダウンスイングできる。ヘッドスピード40m/sぐらいで打ってみると、打ち出しが15~16.5度と高く、そしてスピン量は少ない。見た目通り低重心で、キャリーとランを稼げる。インパクトは「カキーン」と金属的で球離れも早めだ。弾道計測器でスピン量を計測してみると・・・フェース中央よりもやや上でとらえた時、2200~2600回転。吹き上がって飛距離をロスする人が飛距離を稼ぎやすいドライバーだ。

そして、印象に残ったのがクラブの操作性。シャフトがソフトでトルクも多め。ヘッドの挙動もゆったり。自分の意志が伝わりづらい反面、スイングが多少乱れてもクラブが勝手に動かない。クラブの挙動に安定感があって、前作のバーナーよりもさらに曲がりづらく仕上がっている。また、シャフト先端のしなりが大きいのだろう。オートマチックにヘッドがアッパーに動いてくれた。

続いて、バーナーTP。こちらは持ち替えた途端、手にクラブの重みがジワッと伝わる。硬さも同じメーカーのものとは思えないほど全然違う。実際打ってみてもかなりハード。切り返しでシャフトをちゃんとしならせるには45m/s以上のヘッドスピードが必要だ。そして、ダウンではタメを自分で作ってやらないと・・・インパクトゾーンでヘッドが気持ちよく走らない。シャフトに負けないように気合いを入れてスイングすると、こちらは中ぐらいの高さで、低スピン弾道。スペック通り、つかまり過ぎず、真っ直ぐ打つとフェード弾道。シャープに振り下ろすとヘッドのターンが追いつかない感じがする。そして、無理につかまえようとするよりもクラブなりにフェードを打った方が、飛ぶし、方向性も安定した。ちなみに、こちらはノーマルよりも更にスピンが減る。フェース上側でとらえると、2000~2400回転。ハードヒッターが使っても吹き上がりづらく、アゲインストでも飛距離を稼げるドライバーだ。

クラブを計測してみると?≫
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テーラーメイド
圧倒的な飛距離の三角ヘッド
発売日:2009/01 オープンプライス