マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GRドライバー(2009年モデル)

2008/12/16 00:00

打ってみると?

試打クラブは表示ロフト10.5度の純正シャフト(ツアーデザインB09-03W)。長さは45.75インチで重さが305.7gでバランスがD1.5。前作に比べると1インチ長くなって、約10グラム軽量化されている。アスリート向けドライバーの中ではやや長めで軽めだ。長尺効果でヘッドスピードを上げてやろうという意図を強く感じる。硬さの目安となる振動数は230cpm。こちらもアスリート向けドライバーにしてはかなり軟らかめの設定。ワッグルすると手元側よりも中間部分のしなりを感じやすい。リアルロフトは11.75度とこちらもやや多めだ。

まずはシャフトに合わせて軽めにスイングしてみると・・・「パチーン」と乾いた金属音で手に心地良い感触が残る。弾道は、高弾道でキャリー重視のタイプ。ことさら低重心という感じはなく、フェースセンターで球を捕らえるとスピン量は2800~3000回転前後。打点を色々変えて打ってみると・・・フェースのトウ寄り、やや上側で捕らえると、打出し角度が16度前後で、スピン量が2400~2600回転前後となって、キャリーとランのバランスが良くなってきた。

そして、印象に残ったのが球筋の安定感。長尺仕様になっているが、ヘッドとシャフトのバランスが良いのだろう。フェースの向き、打点位置がブレにくい。スクエアにフェース中央付近で球を捕らえられるので、左右の曲がりを抑えられる。メーカーの意図通り、球筋を打ち分けようとするよりも、オートマチックにフェアウェイに運べる球を打っていきやすい。シャフトはトルクがやや多めなので、微妙な挙動をコントロールするのが難しいが、反面、遊びが多いのでミスの許容範囲が広い。トウで捕らえると「ブルッ」とシャフトとヘッドがねじれるが、飛んでいく球がねじれにくいのも好印象。X-DRIVEと名前が付いているが、アベレージゴルファーに扱いやすく仕上がっている。

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ブリヂストン
アベレージゴルファーにも対応した上級者ブランド
発売日:2008/12/05 オープンプライス