マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 701

2008/12/02 00:00

打ってみると?

試打クラブは9.5度の純正Sシャフト(B09-01W)。クラブ重量は316.4gでバランスがD2.5。長さは45.25インチ(ヒールエンド法で計測)。硬さの目安となる振動数は261cpm。上級者向けだけあって、クラブ重量は重めの設定でシャフトは64g。ワッグルすると手元がかなりしっかりしている。中間部から先端部分にかけてしなりを感じるタイプで、グラファイトデザインのクアトロテックに近い感じがする。ねじれ感はかなり少なめだ。ヘッドに比べると、シャフトは上級者向けらしくかなりハードな設定だ。

アイアンでウオームアップ後、1球目からフルスイング。スパーンと吸い付くような打感とともにボールはぐんぐん高く上がっていく。それでいて吹き上がりづらい。メーカーの意図通り、「高打ち出し、低スピン弾道」を打ちやすい。アッパー軌道で打っていくと、打ち出し角は15~17度で、スピン量は2200~2600回転。見た目通り、やさしく球を上げられる。

ただし、ヘッドに比べるとシャフトはかなりハード。手元側がかなり硬いので、切り返しでシャフトをしならせるにはかなりパワーが必要だ。ダウンでタメをちゃんと作れる人には心地良さがあるし、インパクトゾーンではシャフトがシャープにしなり戻ってくれる。また、ヘッド、シャフトとも操作性が非常に高いので、ドロー、フェードも打ち分けやすかった。

反面、タメがほどけやすい人や、ダウンの軌道が不安定な人には、シャフトの挙動がシャープ過ぎる印象を受けた。特にインサイドからあおると、トルクの少なさも影響するのだろう。シャフトの跳ね返りでヘッドが返り過ぎて引っかかりやすくなる。

ヘッドにくらべると、シャフトはプロ、上級者御用達ドライバーらしく、かなりシビアでハード。シャフトでクラブが易しくなり過ぎるのを制御している印象を強く受けた。

クラブを計測してみると?≫
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ブリヂストン
弾道が打ち分けられる万能ドライバー
発売日:2008/11/12 オープンプライス