マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド バーナープラスドライバー

2008/11/04 00:00

打ってみると?

試打クラブは表示9.5度の純正Sシャフト。長さは45.5インチでクラブ重量が294.3グラムでバランスがD5。硬さの目安となる振動数は247cpm。ワッグルすると手元側がしっかりしていて、中間から先端にかけてクイッとしなる。手元側をしっかりさせることで、長さを感じさせない配慮がなされている。

いつも通りのティの高さで構えてみると・・・妙にボールが小さく見える。ヘッドの大きさはかなりのものだ。そしてヘッドが大きいから長さを感じない。

打ってみて、まず感じたのは弾道の高さ。リアルロフトはそう多くないのに、グングン高く上がる。重心の深さとシャフトしなり戻りが影響しているのだろう。弾道計測機でインパクトゾーンを確認すると、ヘッド挙動はかなりアッパーブロー。普通に打っても打ち出し角は16度を軽く超えていた。オートマチックに高い球が打て、そして、低く抑えた球を打つが非常に難しい。

フェース中央付近で捕らえると、スピン量は2700~3000回転前後。重心はそれほど低くなく、ヘッドスピードが遅めの人でも安定したキャリーを出しやすい。反面、ヘッドスピードが速めの人は吹き上がりやすい。低スピンで飛ばすには、ティを高めにセットして、フェース上側で球を捕らえる技術が要求される。

捕まりに関しては正直、見た目ほど捕まらない。ストレートに打って軽いフェード。重心アングルが大きい割にはヘッドが返る手応えが希薄な感じがする。クラブ長も影響していると思われるが、シャープに振るよりも、インサイドからゆったり振り下ろした方がつかまった球が打ちやすい。

スイートエリアは見た目通りかなり広く、ミスにも強い。左右に球を曲げるのが難しく、どこに当たっても直進性が高いボールを打てる。左右の曲がりをとにかく軽減させたい人には、期待を裏切らない仕上がりだ。

クラブを計測してみると?≫
1 2 3 4 5
テーラーメイド
発売日:2008/09/12 オープンプライス