マーク金井の試打インプレッション

ウイルソン スパイン High Moi ドライバー

2008/09/16 00:00

構えてみると?

クラウン部分は凸凹していて個性的。フェースプログレッションが大きくボールが上がりやすい

丸形、四角形、三角形・・・ルールで体積が規制されたこともあってドライバーの形状はバラエティに富んできたが、その中でも「スパイン」の形状はかなり個性的。上から見ると四角形に近いが、クラウン部分は大きく凹み、そしてデコボコしている。見た目で低重心であることを強くアピールしているが、この革新的なシルエットについては好き嫌いがはっきり分かれそうだ。

そして、形状で目につくのはヘッドが奥行き方向に広がっていることと、フェースプログレッションが大きいこと。奥行きを深くすることで深重心、フェースプログレッションを大きくすることで球の上げやすさを狙っているのだろう。実際アドレスすると、フェースが薄べったいことも影響して、ドライバーを構えていると言うよりは、巨大なスプーン(3番ウッド)を構えているような感じがする。

フェースアングルはロフトによって異なり、9度はフェース角0度のスクエアフェース。対して10.5度は1.25度のフックフェース。10.5度はスライサーでも「捕まった球」が打ちやすいイメージが出る反面、フッカーには引っかかりそうな顔つき。9度はリアルロフトも少めなので、パワーがあるフッカー好みにに仕上がっている。今回はクラブ全体の印象だけでなく、スペックの違いについてもじっくりテストしてみたい。

(長さは「ヒールエンド法計測」。リアルロフト、バランス、振動数、ライ角、重心アングルは実測値)

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