マーク金井の試打インプレッション

フォーティーン JC-808 ドライバー

2008/09/02 00:00

打ってみると?

試打クラブは10.5度SRと9度S。クラブ重量はSRが301.9gでバランスがD0。9度Sが307.8gでバランスがD1.5。長さはどちらも45.5インチとやや長めの設定(※ヒールエンド法で計測)。

硬さの目安となる振動数はSRが246cpmでSが257cpm。ワッグルすると中間部分がクイっとしなる。トルクも適度にあるが、市販ドライバーの中ではやや硬めの設定。リアルロフトは標準的で、9度表示のリアルロフトが10.5度で、10.5度表示はリアルロフトが12.25度。

まずは10.5度SRから打ってみた。インパクトゾーンでのシャフトのしなり戻りが鋭く、スパーンという心地良い音とともに一気に振り切れた。シャフト、ヘッドともアッパーに動きやすく、オートマチックに高弾道が打てる。そして、スピンが適度に入るタイプ。キャリーを出しやすい。吹き上がって飛距離をロスする人よりも、球が上がりづらい人や、キャリー不足の人の方が、飛距離アップが狙えるドライバーだ。シャフトは切り返しで大きめにしなるが、ダウンからインパクトにかけてはシャープにしなり戻り、心地良い加速感を味わえる。

9度Sに持ち替えても、インパクトゾーンでヘッドが上向き(アッパー軌道)に動くので高弾道を打ちやすい。そして、フェース中央で捕えるとスピン量は2800~3000回転。低スピン弾道で飛ばすタイプではなく、シャフトでヘッドスピードを上げ、やさしいヘッドで方向性を安定させるように感じた。

スイートエリアは450CC級の中では平均的だが、ヘッド挙動が安定しているので芯で捕えやすかった。ちなみに、わざと芯を外して打ってみたところ、フェース中央よりも3~5ミリトウ側、そしてフェース中央よりもボール4分の3ぐらい上で捕えると、2000~2200回転の低スピン弾道。キャリーとランでしっかり飛距離を稼げた。

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フォーティーン
発売日:2008/05/01 オープンプライス