マーク金井の試打インプレッション

イオンスポーツ GIGA HS-781ドライバー

2008/08/05 00:00

打ってみると?

試打クラブは10度Rと9度S。クラブ重量は、10度Rが297.7gでバランスがD0。9度Sが299.6gでバランスがD1。長さはどちらも45.25インチ(ヒールエンド法で計測)。シャフトRの振動数は234cpmで、ワッグルすると中間部分が大きめにしなり、トルクも適度にある。対してSの振動数は244cpmと、Rよりも手元側がしっかりしているが、しなり感、トルク感は変わらず、中間部分がクニュっとしなるタイプだ。リアルロフトはどちらも少なめで、表示ロフトよりもリアルロフトの方が若干少ない感じがする。

まずは10度Rから打ってみると・・・フェースの弾き感が強く、金属音とともにボールが力強く「前に、前に」飛んでいく。シャフトに合わせてスイングすると(ヘッドスピード約42m/s)、スピンが少なめの中弾道。リアルロフトが多くないことと、フェースのやや上側で捕らえやすいのが影響しているのだろう。アゲインストでも飛距離を稼ぎやすい低スピン弾道が簡単に打てる。球が上がりづらい人にはキャリーが出づらい怖さもあるが、吹き上がって飛距離をロスする人が使えば、キャリーとランで飛ばせるだろう。

Sに持ち変えても印象はかわらず。こちらはシャフトが硬くなった分だけしっかり叩けるが、中ぐらいの高さでスピンが少ない球が打ちやすい。またどちらにも共通しているのが、ルール適合モデルの中ではボール初速が出やすい。

試打して印象に残ったのがシャフト。RもSも硬さとトルクのバランスが良く、切り返しのタイミングが取りやすい。Rはゆったり振るとインパクトゾーンでシャフトがシャープにしなり戻って爽快な加速感を味わえる。Sの方は手元側がしっかりしている分だけ、しっかり叩ける。振動数の割には剛性感がちゃんとあるのも好印象だ。

また、ヘッドとシャフトのバランスがいいのでジャストミートしやすく、飛んで曲がりづらい球が打ちやすい。ドライバーに重量感を求めるアスリートやハードヒッターには、ややモノ足りない感じだが、軽めのドライバーを求める人には、やさしく飛ばせるドライバーだ。

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