マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド XR ドライバー(2008年モデル)

2008/07/08 00:00

打ってみると?

試打クラブは10.5度のRシャフトと、9.5度のSシャフト。長さはヒールエンド法で計測すると、どちらも46.25インチ。クラブ重量はRシャフトが275.4グラムでバランスがD4.5。Sシャフトが283.7グラムでバランスがD2.5。シャフトはRとSでかなり硬さが異なり、Rの振動数が208cpmなのに対し、Sの振動数は248cpm。Rは女性用なみに軟らかく、Sは一般男性用の平均的なSと同じぐらい。ライ角度はどちらも約59度。こちらは、今どきのドライバーでは平均的な数値だ。ワッグルするとRは手元側からシャフト全体が大きくしなり、SはRに比べると手元側がかなりしっかりしている。

まずは10.5度Rから打ってみた。かなりゆったり振っているのに、イメージよりもヘッドスピードが出ている。38m/sぐらいで打ったつもりなのに、実際は40m/s前後。軽くて長いので、クラブでヘッドスピードを上げられる。そして、ヘッドスピードが上がった分だけ距離も伸びている。インパクト音も、「カキーン」と高音。弾き感もいいので、心地良い感触が手に残る。そして、シャフトもヘッドもインパクトゾーンでアッパーに動きたがるので、高弾道がオートマチックに打てる。反面、体をしっかり使って振ろうとすると、軟らかいシャフト、軽いクラブ重量がマイナス方向に働く。軽く振ると、シャフトがタイミング良く戻るが、しっかり振ろうとしたり、叩きにいくとシャフトが戻り切らず、タイミングが合わせづらい。

9.5度Sに持ち帰ると、今度は硬い分だけしっかり叩けるが、いかんせんクラブ重量が軽い。クラブ特性を考えると、Rシャフトの方がクラブとしてのバランスが良いと思う。弾道をチェックすると、スピンはやや多めのタイプ。ヘッドスピードを40m/s以上に上げると吹き上がり気味の弾道になるが、40m/s未満に抑えると、芯を食った時にスピン量が2800回転前後。吹き上がらず、キャリーとランを稼げる。スイートエリアは見た目通り広く、長尺シャフトと相性がいい。

クラブを計測してみると?≫
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