マーク金井の試打インプレッション

ミズノ JPX A25 ドライバー

2008/06/24 00:00

打ってみると?

試打クラブは10度のRシャフトと、9度のSシャフト。長さはヒールエンド法で計測すると、どちらも44.75インチ。クラブ重量はRシャフトが290.7グラムでバランスがC9。Sシャフトが307.7グラムでバランスがD1。シャフトは硬くなるほど、重めに設定されている。ライ角度はどちらも約59度。今どきのドライバーでは平均的な数値である。

硬さの目安となる振動数は、Rシャフトが216cpmで、Sシャフトが247cpm。Rは女性用と勘違いするぐらい、シャフト全体が軟らかい。Sの方も軟らかめの設定で、ワッグルすると中間から先端側がグイッと大きめにしなる。(長さ「ヒールエンド法計測」、リアルロフト、ライ角、振動数は実測値)

まずは10度Rから打ってみた。かなりゆっくり振ったにもかかわらず、「カキーン」と派手な金属音。ルール適合モデルだが、高反発ドライバーを打った時のような音が出た。そして、ボールは気持ち良く上がってくれる。ヘッドもシャフトも「高弾道」を打たせてやろうとするメーカー側の意図が強く感じられる。

そして、試打して印象に残ったのがスイートエリアの広さとシャフトのしなり。五角形に作られたヘッドはスイートエリアが非常にひろく、芯を外しても曲がりが控えめ。球を曲げたい上級者には扱いづらいが、ドライバーで左右のOBを減らしたい人には、かなり使い勝手が良さそうだ。

シャフトについては、切り返しでシャフトの全体が大きくしなるタイプ。ゆったりと切り返せば、シャフトがムチのようにしなり戻りヘッドが走る。そして、フェースもスクエアに戻ってくれる。反面、ヘッドスピードを上げていくと、トルクの大きさが影響しているのだろう。インパクトでフェースがやや開いた感じになって、右へすっぽ抜けた球が出やすい。Rシャフトに関して言えば、ヘッドスピードが遅い人ほど、クラブの性能を引き出しやすい感じがした。

Sに持ち替えても印象は変わらず。Rに比べればSの方が、クラブが重くてシャフトしっかり感があるが、一般的なSシャフトに比べるとソフトな仕上がり。ハードヒットするよりも、ゆったり振った方がクラブの挙動が安定するし、平均飛距離も稼ぎやすい。

フェース中央で捕らえると、スピン量は2700~3000回転。フェース中央よりもトウ側上部で球を捕らえると、スピン量が2400回転前後に減り、「高打ち出し、低スピン」弾道で飛距離を稼げる。シャローフェースでやさしさを演出しているが、見た目通り、ハードヒッターよりも、ヘッドスピードが遅いゴルファーが飛距離を稼ぎやすく仕上がっている。

クラブを計測してみると?≫
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ミズノ
噂のペンタゴンヘッド!きれいなフェース面と力強い弾道が武器
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