マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド ツアー バーナー ドライバー(2008年モデル)

2008/05/27 00:00

打ってみると?

試打クラブは表示9.5度のノーマルと、9.5度のTP。シャフト硬度はどちらもS。長さはともに45インチで、クラブ重量はノーマルが308.8グラムでD5。TPは313.1グラムでD3。ノーマルのが総重量が軽くてバランスが重めだが、これはグリップ重量が軽いのが影響しているのだろう。(長さはヒールエンド法計測(※3)で、その他のスペックは実測)

硬さの目安となる振動数(※2)は、ノーマルが265cpmでTPが260cpm(どちらもSシャフト)。なぜかノーマルの方がTPよりも手元側が硬めだ。ワッグルするとノーマルは手元側がしっかりしていて先がしなる。対してTPの方は、硬いながらも手元側がクイッとしなる。

まずはノーマルの9.5度から打ってみた。見た目通り、球が捕まるタイプではなくストレートに打って軽いフェード弾道。球離れは早くなく、音も控えめ。球を捕らえた時の感触は前作のバーナーに似ている。

弾道的には、ロフト以上に球がグングン上がっていく。重心の深さとシャフトの挙動が影響しているのだろう。アスリート向けドライバーの中ではオートマチックに高弾道が打てるタイプだ。

フェース中央付近で捕らえると、スピン量は2600~2800回転前後。極端な低重心ではないが、フェースのややトウが上目で捕らえると、放物線弾道が打ちやすく、キャリーとランで距離を稼げた。ディープフェースなので、打点位置を上下にコントロールできる技術があれば、スピンコントロールもしやすい。スイートエリアは見た目通り広く、ヘッド操作性はそれほどクイックではない。球筋を左右に打ち分けたい人よりも、ミスしても左右に曲がりづらく仕上がっている。

TPに持ち替えても印象は変わらず、ロフトの割に高い球が打ちやすく、そして引っかけのミスが出づらい。スライスを打ちにいくと大きく右に曲がるが、インからあおっても引っかかる度合いが控えめだ。TPの方が切り返し時、手元側のしなりが大きく、そして感じ取りやい。ゆったり切り返すタイプと相性が良く、個人的にはこちらのがタイミングが取りやすかった。

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