マーク金井の試打インプレッション

プロギア プロギア TRドライバー

2008/05/13 00:00

打ってみると?

試打クラブは10度のM-46シャフト。長さは44.75インチで総重量が316.6グラム。バランスはD4とやや重め。硬さの目安となる振動数(※2)は267cpm。ワッグルするとシャフト中間部分が少ししなるタイプで、スイングするとクニャッと大きくしなる。「TRドライバー」には3メーカー(三菱レイヨン、フジクラ、グラファイトデザイン)のシャフトがラインナップされているが、今回試打するのは標準装着モデルのグリップスピードMIDタイプ(三菱レイヨン)。

アイアンで入念にウォームアップを済ませて、ドライバーに持ちかえて打ってみると・・・1発目から低スピン弾道。放物線弾道で前に前に力強く飛んでいく。スイングとの相性もあるが、フェース中央で捕らえると・・・スピン量は2400回転前後と少なめ。オートマチックで低スピン弾道が打ちやすく、叩いても吹き上がらない。ボールが上がりづらい人にはキャリー不足の怖さもあるが、吹き上がって飛距離をロスしている人が使えば、やさしく飛距離を稼げる。薄べったいフェースであるが、オートマチックに低スピン弾道が打ちやすく仕上がっている。

そして、試打して感じたのがヘッド挙動。ストレート軌道でスイングすると、軽いフェード弾道。重心アングルが小さく、重心深度が浅めなのが影響しているのだろう。インパクトゾーンでヘッドがターンしづらく、ハードヒッターが叩いても左のミスが出づらく仕上がっている。

スイートエリアは格段に広いタイプではなく、どちらかと言うと操作性を重視したタイプ。オートマチックに真っ直ぐ打ちたい人よりも、ドロー、フェードを打ち分けたい、中上級者、プロと相性が良さそうだ。

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