クリーブランド ハイボア XLS ドライバー
2008/04/08 00:00
構えてみると?
今回のモデルチェンジで三代目となったハイボア。トレードマークとなるクラウン部分の凹みは相変わらず自己主張が強いが、すんなりアドレスできる。理由は単純、シャフトとフェースのつながりが直線的で、なおかつフェース面に歪み感が無いからだ。フェース面が左を向いた、いわゆるフックフェースに慣れたスライサーには「捕まりづらい」顔つきだが、顔にこだわりを持つ人や、左のミスを嫌うフッカーには非常に構えやすく仕上がっている。実際計測してみると、フェース角はオープン約3度。個体差があると思われるが、かなりオープンフェースである。そしてフェース面は分厚く、計測すると約60ミリあった。
全体的な形状は2代目ハイボアとそれほど変わらないが、クラウン部分には2本のリブが入り、ヘッドは丸型から4角形に近い形状。形状で慣性モーメントを大きくしようとする意図が窺える。
シャローバック感が強いヘッド形状は好みが分かれそうだが、こういう造形にすると自然に重心位置を低くでき、低スピン弾道を打ちやすくなる。
初代、2代目のハイボアは市販トップクラスの低重心で、低スピン弾道を打ちやすかった。3代目のハイボアもそのコンセプトを引き継いでいるのかどうか、じっくりテストしてみたいと思う。