マーク金井の試打インプレッション

ミズノ MP-630 ファーストトラックドライバー

2009/12/15 11:15

構えてみると?

上級者モデルだけあって、フェース角は-2度とやや逃げ顔

「MP-630」の最大特徴は重量調整ウエイトを自在に移動できること。前作「MP-600」に比べると重量を移動するトラックエリア(レール部分)が大幅拡大され、調整レンジが非常に大きくなっている。スライドウエイトは5.5gが2個。その組合せは45通りもある。捕まりに影響を及ぼす重心距離は最大で4ミリ、弾道の高さに影響を及ぼす重心深度は最大で4ミリ変えられるそうだ(メーカー公称値)。

ソールのデザインがど派手なのに対して、顔付きは非常にオーソドックス。体積460CCのヘッド形状は丸み感があり、投影面積も大きい。フェースは薄べったくシャロー。ノギスで測るとフェース厚さは約54ミリ。ヘッド後方もシャローバック。MPシリーズはプロ、上級者向けモデルであるが、顔付きはプロモデルらしくない。10.5度のヘッドはリアルロフトも多めの設定。モデル名を聞かされなかったら、疑うことなくアベレージ向けのドライバーかと思ってしまう。

クラブの長さは実測45インチ(ヒールエンド法計測)。プロモデルとしては普通で、アベレージ向けモデルと比較するとやや短めの設定だ。ハードな印象が微塵もないMP630。重量調整機能はどれぐらい弾道に影響するのか?そして、どんなゴルファーにマッチするドライバーなのか、じっくりテストしてみたい。

打ってみると?≫
1 2 3 4 5
ミズノ
45通りのセッティングが楽しめる
発売日:2009/11/13 オープンプライス