プロギア GN502 TOUR 440 ドライバー
打ってみると?
試打クラブはロフトが9度、シャフトは純正のM43(S相当、オリジナル060)。見た目通りフェースはスクエア感が強く、フェースアングルは-2度。リアルロフトは少なめで、9度表示に対してリアルロフトは9.5度。ライ角は59.5度とややアップライトに仕上がっている。
硬さの目安となる振動数は268cpm。ワッグルすると手元側がガチッと硬い。ヘッドを左右に揺すってもシャフトはほとんどしならない。市販ドライバーのSとしては非常に硬く、アフターマーケット用のSと比較しても硬い仕上りだ。長さはメーカー値が45インチで、実測値(ヒールエンド法計測)は45.25インチ。クラブ重量は310.0gでバランスがD1.5。
アイアンでじっくりウォームアップしてから、「GN502」に持ち替える。「バシーン」と軽い金属音とともに打ち出されたボールは、スピンがかなり少なめ。フェース中央付近で捕まえているのに「フライヤー弾道」。弾道計測でスピン量を調べると、芯を喰った手応えの時で2200~2600回転。フェース上部で捕えるとスピンはさらに減り、2000回転を簡単に下回った。見た目通り、かなりの低重心ドライバーで飛びのポテンシャルは非常に高い。反面、インからあおって打つと低重心が裏目に出てて(スピン不足に陥り)、ドロップしたりチーピンが出やすい。メーカーの意図通り「オールマイティー」なやさしさよりも、低スピン弾道による「飛び」にこだわっているのがハッキリ分かる。
捕まりに関しても見た目通りで、ストレート弾道をイメージすると軽いフェード。フェースが2度オープンになっているから、見た目ほど捕まらないのだろう。ヘッドの挙動はニュートラル。重心が浅いこともあって自分の意図がクラブに伝わりやすく、ドロー、フェードを打ち分けやすく仕上がっている。「ツアー」とネーミングされているドライバーは数あるが、その中でも「GN502」はツアーという名前にふさわしい性能を持ち合わせているドライバーだ。