マルマン コンダクターLX460 ドライバー
打ってみると?
試打クラブは9.5度。シャフトは純正の「ST-5 LONG」フレックスS。マルマンオリジナル設計で、シャフトのバランスポイントに2gの重量を付加しているそうだ。
スペックを計測すると、リアルロフトが10.5度でフェースアングルが-0.5度。アベレージゴルファー向けにしてはリアルロフトがやや少なめ。フェースの向きはほんの少し開いている。長さは46インチ表示に対して実測も46インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は295.1gでバランスはD3。硬さの目安となる振動数は245cpm。重量、シャフトの硬さともアベレージゴルファー向けとなっている。ワッグルする手元側が少し硬く、中間部分がクイッとしなる感じが手に伝わってくる。先端側も少し硬めな感じだ。
アイアンでウォームアップ後、ヘッドスピードを44m/sぐらいで打ってみると・・・インパクト音はチタンドライバーとは思えないほどマイルド。金属的な「カキーン」系ではなく、「スパーン」系だ。フェースはやや硬めの感触で、ボールが力強く飛び出す。
弾道計測器で調べてみると、フェースのど真ん中でヒットしたところ、スピン量は2700~2900回転。フェースやや上側で捕えるとスピンがいい感じで減って(2300~2500回転)、飛距離がグンと伸びた。シャローフェースなので、ことさらティを高くしなくても、フェースの上半分で打てるのもいい。
そして、試打して印象に残ったのが操作性の高さ。フレックスはそれほど硬くないが手元がしっかりしていることと、トルクが少なめ。このため自分の意志がクラブに伝わりやすく、460CC&46インチとは思えないほどクラブの動きをコントロールしやすい。アベレージ向きのドライバーだが、アスリート向けドライバーみたいにドロー、フェードの球筋を打ち分けられる。46インチの長さを感じないドライバーだ。
捕まり具合に関しては、真っ直ぐ打てば真っ直ぐ飛ぶタイプ。スライサーには、別バージョンのフックフェースを選んだ方がいいだろう。ヘッドの挙動はニュートラルで、フェースやや上側で捕えると低スピン弾道で、キャリーとランを稼げる。長尺だがヘッドの挙動をコントロールしやすいことを考えると、スイング軌道がある程度しっかりしているが、飛距離が少し落ちたベテランゴルファーに相性が良さそうなドライバーだ。