マーク金井の試打インプレッション

マルマン マジェスティ ヴァンキッシュVR ドライバー

2010/08/10 10:00

構えてみると?

フェースアングルはフック側に1.75度。つかまりを求めるスライサー向け

超高級ブランドとして長年地位を築いたマルマンのマジェスティ。今回試打する「マジェスティ ヴァンキッシュVR」もその流れを引き継いでいるが、従来からのマジェスティと比べると価格がややリーズナブル。弟ブランド的な位置付けとなっているが、構えると高級感がひしひし伝わってくる。ヘッドはイオンプレーティングされたローズゴールド。シャフトの色はバイオレットワイン。グリップ、そしてネックセルといったパーツにも細工が施され、素材にこだわりを感じる。

ヘッドについては形状は丸型でオーソドックス。フェース面はラウンドが少なめだ。奇をてらった所はひとつもなく顔が非常に美しい。ただし、フェースの向きは明らかにフック。アドレスするとフェースは目標よりも左を向く。そしてライ角度もアップライトだ。フッカーよりもスライサーに構えやすい。またヘッドはインセットホーゼルが強め。重心距離を短くして、ヘッドの返しやすさにこだわっているのかも知れない。

フェースの厚みは約54ミリ。ぶ厚過ぎず、薄過ぎずちょうどいい感じ。バックフェースはやや下がっているが、極端なシャローバックではない。重心を下げて低スピン弾道を打たせることよりも、安定したキャリーを出させようとする設計意図が窺える。

クラブ長さはメーカー値で46インチ。ヒールエンド法で計測しても46インチ。長尺で飛距離アップを狙い、つかまりのいいヘッドでスライス軽減を狙ってみえるドライバーだ。見た目通り性能を発揮するかどうか、じっくりテストしてみたいと思う。

打ってみると?≫
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マルマン
力強さと美しさを両立
発売日:2010/06/12 参考価格: 110,250円