ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 705 Type455
構えてみると?
プロモデルの代表格ブランドであるブリヂストンのツアーステージXシリーズ。2011年モデルとなる「705」は、ヘッドを2種類ラインアップ。試打するのはヘッドが大きい方の「TYPE455」。数字が示すようにヘッド体積は455CC。前作「703」よりもわずか5CCだがサイズダウンしている。
では、モデルチェンジで小さく見えるかというと・・・その違いはわずか。415CCのヘッド「TYPE415」をラインアップしていることもあり、この「455」はアスリート向けにしては大き過ぎず、小さ過ぎず。塊感が適度にある。そして「703」同様、ディープバック形状を踏襲し叩けるイメージをアピールしている。
ヘッドは前作と同じく丸形形状だが、「703」とは感じが異なる。形状的には、低スピン弾道で飛びに定評があった同社の「405」のフォルムを一回り大きくしたように感じる。特に、フェースプログレッションが少ない所、シャフトとフェースの絶妙なスクエア感は「405」とそっくりだ。
構えて見てまず目に入るのがフェースのスコアライン。「703」ではフェース中央にミゾが無かったが、「705」ではトウからヒールにかけてスコアラインがしっかり刻まれている。好みの問題もあるが、この方がボールがスリップしづらい安心感がある。
ソールのデザインもモデルチェンジでガラッと変えてきたが、703同様、かなりデコラティブ。立体的な造形で力強さをアピールし、高級感も上手く演出している。その一方で「703」にあったウエイトビスが省かれる。
フェースの厚みは約56ミリ。プロモデルとしては平均的。9.5度表示でリアルロフトは10.5度。アスリート向けにしては、ややリアルロフトがやや多めで、フェースもそれほど分厚くない。定規を当ててみるとフェース高は約54ミリ。
シャフトはプロモデルだけあってハード。純正の「B11-01w」のSはワッグルしてもシャフトがほとんどしならない。アベレージ向けのドライバーとは一線を画し、硬さをしっかり出してきている。
ヘッドはやや大きめだが、スペック的にはプロモデル。405のデザインを踏襲していることを考えると、低スピン弾道を狙っていることがうかがえる。見た目通り、低スピン弾道が打ちやすいかどうか、じっくりテストしてみたい。